- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 「よかった~、ちょっと肩の荷が下りた」3勝のスーパールーキー櫻井心那を駆り立てた“ミッション”とは?
宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の10代3勝を成し遂げた櫻井心那(さくらい・ここな)。今年の日本女子プロゴルフ選手権の舞台は櫻井の地元である長崎市のパサージュ琴海アイランドGCで行われた。地元開催の公式戦に出場し、プロになった自分のプレーを披露することを大きな目標にして精進した結果が“スーパールーキー”の名をほしいままにする大活躍だった。
史上3人目となる快挙を成し遂げた直後の“凱旋出場”
◆国内女子プロゴルフ<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 9月7~10日 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県) 6755ヤード・パー72>
地元・長崎でのファンや知人の前で、櫻井心那が大きく成長した姿を4日間披露した。
10日に最終日を終えた日本女子プロゴルフ選手権の舞台は、長崎県のパサージュ琴海アイランドGC。今年が56回目となる歴史ある大会で、2015年に続く2度目の同コースでの開催だった。
地元・長崎市出身の櫻井にとって、ここはジュニア時代から何度も回っている縁の深いコース。毎年、全国のさまざまなコースで行われるこの大会が前回、同じコースで行われた時には、まだ11歳だった。
だが、8年の歳月を経た今年は、置かれた状況がまったく違う。プロ1年目の22年に下部ツアーのステップ・アップで史上最多の5勝を挙げて、レギュラーツアーに昇格。出場資格は前半戦だけだったが、しっかりと結果を出してその後も出場を続けている。
資生堂レディスで初優勝すると、楽天スーパーレディースで2勝目。日本女子プロ選手権の前週に行われたゴルフ5レディスでは、宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目となる10代3勝を挙げた直後の“凱旋出場”だった。
注目度も抜群。地元ギャラリーの多くから声援が飛び、連日、櫻井の組は多くの人が取り囲んだ。
地元のヒロインとなって戻ってきたコースは公式戦仕様に表情を変えていた。初日は3オーバー73位タイ。予選カットラインが気になる滑り出しだったが、多くの選手が前日以上にグリーンに苦しんだ2日目に1つスコアを伸ばして、通算2オーバー40位タイで無事、予選を突破した。
決勝ラウンドはのびのびとプレーして2日間で3アンダー。通算1アンダー20位タイと順位を上げて大会を終え、多くの拍手の中でプレーを終えると、満面の笑みをのぞかせた。
「できることをしました。ギャラリーの数が多くてありがたかったです」と、まずは感謝。地元での開催が決まっていた今大会の出場権を獲得するために成績を出すところから始まり、実際にプレーして予選を通過し、成長したプレーぶりを4日間披露する“ミッション”をクリアした安堵感ものぞかせた。「よかった~という感じです。ちょっと肩の荷が下りた感じです」。
地元でのビッグイベントは終わったが、シーズンはまだ終わらない。「いいショットが打ててきているので、来週からも期待が持てる感じに終われました」と宣言した。
大会終了後のメルセデス・ランキングは、大会前から1つ後退して6位となったが、いい位置にいるのはまちがいない。日本女子オープン、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップと公式戦も2試合残る大詰めで、まだ大暴れの可能性を残している。
櫻井 心那(さくらい・ここな)
2004年2月13日生まれ、長崎県出身。2021年11月、プロテストに合格。尾関彩美悠、佐藤心結らと同期のJLPGA94期生。22年はステップ・アップ・ツアーを主戦場とし、下部ツアー年間最多記録となる5勝を挙げた。23年は資生堂レディスでJLPGAツアー初優勝。楽天スーパーレディース、ゴルフ5レディスでも勝利し、10代で通算3勝を挙げる史上3人目の快挙を達成した。ニトリ所属。
最新の記事
pick up
ranking