「リランキング突破には優勝しかない」辻梨恵が“先輩”の意識の高さに影響され「68」の好発進！

「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了後にシード選手以外をメルセデス・ランキングの上位順に見直して、出場資格を与える「第2回リランキング」。リランキングで25位前後に入れば終盤戦の出場権を獲得できるのだが、今大会に懸けているのが辻梨恵だ。

　現在、暫定リランキング49位（66.42ポイント）の辻は、今大会で2位に入って120ポイントを獲得できれば、30位前後までリランキング順位を上げることが可能。もちろん優勝すれば、リランキングに関係なく、残り試合の出場権と翌年のシード権を獲得できる。

　インの10番からスタートし、13番から3連続バーディー。後半も2、3番連続バーディーとしてスコアを伸ばした。17番でボギーを叩いたものの、「68」の4アンダー・8位タイでホールアウトした。

「絶好調ではなかったですけれど、うまくスコアをまとめられました。リカバリーもアプローチとバンカーをひろえたので良かったです」

　やはり辻も今週はリランキングのことを意識しながらプレーしているという。

「優勝以外の順位では終盤戦出場は難しい。でも（優勝も）やりきれば、できないこともない気持ちになってきています」

　最後まで諦めない強い気持ちになったのも、ある先輩の影響からだった。

「私と同じコーチの（門下である）下川めぐみさんと練習させてもらうことで、学びがたくさんありました。意識が高くて、練習量も多いし、ゴルフとの向き合い方もすごくストイックでモチベーションも高い。私もそこに引っ張られて、すごくいい状態になっています。めぐみさんがこれだけやっているのに、弱音なんか言ってられないなって」

　最後まで諦めない強気の姿勢が、好スコアにつながった。リランキング突破が難しい状況に変わりはないが、「今日のラウンドで悪かったところ修正して、一つでもスコアを伸ばしていきたい」と前向きに語った。

1994年1月28日生まれ、神奈川県出身。中学1年生でゴルフを始める。埼玉栄高校では同期の渡邉彩香らとともに全国高校選手権で団体優勝。2013年からツアーに参戦し、15年プロテストに合格。16年はサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントで4位に入るなど、念願の初シードを獲得。22年シーズンは21試合に出場し、年間賞金1525万1250円を獲得。大和証券所属。