「緊張感もあって体がうまく動かなかった」
◆米国女子プロゴルフ<ウォルマート NW アーカンソー選手権 9月29~10月1日 ピナクルCC(アーカンソー州) 6438ヤード・パー71>
西村優菜が惜しくも米女子ツアー初優勝を逃した。自身、米ツアーで初の最終日最終組、2打差の2位からスタートした西村は3バーディー、ノーボギーの「68」で回り、首位と4打差の通算15アンダー・3位タイで大会を終えた。好調のショットで何度もチャンスにつけ、一時は首位に1打差まで迫ったが、追い抜くことはできなかった。

前半ハーフはスコアカード通りの静かな立ち上がりとなったが、折り返しの10番パー4でバーディー。11番パー3もワンピン以内のチャンスにつけ、連続バーディーかと思われたが、これを外すと波に乗り切れず14番までパーが続く。15番パー3、18番パー5でバーディーを奪うも追い上げ及ばなかった。
「緊張感もあって体がうまく動かなかったですし、そういう面ではすごく悔しい」と振り返った西村。それでも成績は米ツアーでの自己ベストで、初優勝に向けて大きな自信を手に入れた。
「(優勝したユ・)ヘランがすごくいいプレーをしてたので、一緒に回っていて勉強にもなったし、いい時間だったなと思います」と、笑顔を絶やさない西村らしく惜敗を前向きにとらえた。
また、笹生優花は1イーグル、3バーディー、2ボギーの「68」で回り、通算10アンダーの23位タイ。勝みなみは3バーディー、1ボギーの「69」で回り、通算8アンダーの34位タイで終えた。なお、渋野日向子は2日間を通算2アンダーで回ったが、カットラインに1打届かず4試合ぶりの予選落ちを喫した。
大会を制したのは、昨年の最終予選会(Qシリーズ)をトップで通過した韓国の22歳、ユ・ヘラン。米ツアー1年目で早くもツアー初優勝を手にした。
西村 優菜(にしむら・ゆな)
2000年8月4日生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格し、翌年の「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」でプロ初勝利。21年は「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」でメジャー優勝を飾るなど年間3勝をマーク。22年は国内ツアーで2勝を挙げるなど賞金ランキング2位、メルセデス・ランキング5位でシーズンを終えた。スターツ所属。