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日本ツアー“引退試合”に挑むイ・ボミ 「寝られないと思ったけれど意外と寝られた(笑) でもプレッシャーはある」
イ・ボミが19日から開幕する「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」を最後に日本ツアーから引退。17日の公式練習後の会見で、現在の心境について語った。
「本当に今週で終わるとは感じられない」
◆国内女子ゴルフ<NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 10月19~22日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 6495ヤード・パー72>
今大会が日本ツアー最後の試合になるイ・ボミ。会見に姿を現すと笑顔を見せるも少し緊張しているのも伝わってきた。
最後の試合だけに寂しい気持ちになるのは当然のことだが、「本当に今週で終わるとはあまり感じていなくて、今日も一日中、練習していて長いなと思っていました」とこれから始まる試合に備える心構えも見え隠れする。
「それに先週の試合が終わった後も『寝られないと思います』って言ったのですが、日曜日にゴルフ場に来てしっかりと寝ていたし、毎日もっと寝たいとか思っていて(笑)」。いつもと変わらない日常だからこそ、意外にも落ち着いた様子だった。
改めて引退を決めたことについても聞かれ、「所属先の試合なので、ここでみんなにあいさつしたほうがいいと思ったからですが、正直プレッシャーはあります」と苦笑いを浮かべる。
成績が出ないことによるモチベーションの低下が引退への思いを強くさせたが、やはりプロゴルファーたるもの成績が出ないことが一番の悩みだ。「成績が出ないと応援してくれるファンへ恩返しができない気持ちが強いので心が痛い」。
一番印象に残っている試合については、たくさんある中の一つとして19年の同大会を挙げた。1打差で柏原明日架に敗れて2位になり「すごく緊張して優勝できなかった試合なので、ここ(マスターズGC)にいると思い出します」と悔しさをにじませる。
今季は出場した7試合ですべて予選落ち。だからこそ予選を通過して4日間プレーすることで恩返しをしたいと考えている。
また、日本のファンの前でプレーするのはこれが最後になることについても、思いを明かした。
「ここまでみんなに支えてもらえると思っていなかったし、たくさんの方が応援してくれてゴルファーとしても人間としても成長できました。温かい応援を受けることができて本当に幸せでしたし、今週は4日間いいプレーができるように頑張りたい。最後の日曜日まで残って、みなさんに笑顔で会えることを想像しています」
今週は15、16年と賞金女王のタイトル獲得の右腕となった、キャディーの清水重憲氏がバッグをかつぐ。かつて無類の強さを誇ったボミと清水氏のコンビもこれで見納め。
最後はどんなプレーでギャラリーを沸かせてくれるのか、成績も大事だが「さすがイ・ボミ」と言わせる一打がたくさん見られることを期待したい。
イ・ボミ
1988年8月21日生まれ、韓国出身。2010年に韓国女子ツアー賞金女王となり、11年から日本ツアーに参戦。15年に7勝、16年は5勝して2年連続で賞金女王となる。ツアー通算21勝。19年12月に俳優イ・ワン氏と結婚。23年シーズンをもって日本ツアーからの引退を発表した。愛称は“スマイル・キャンディ”。延田グループ所属。
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