- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- ティーアップせずに打ったほうがいいパー3の状況とは? 米女子ランキング1位のブティエに学ぶ
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。独自の視点で分析する。今回注目したのは、米女子ツアー「メイバンク選手権」で優勝したセリーヌ・ブティエです。
9ホールのプレーオフ制したセリーヌ・ブティエ
10月26~29日にマレーシアのクアラルンプールG&CCで米女子ツアー「メイバンク選手権」が開催されました。日本勢は古江彩佳選手、笹生優花選手、勝みなみ選手、畑岡奈紗選手、西村優菜選手、渋野日向子選手が出場。畑岡選手は3日目に「64」をマークし、5位タイの好位置で最終日を迎えましたが、結果は11位タイ。残念ながら今シーズン初勝利を挙げることはできませんでしたが、日本勢最上位フィニッシュでした。

最終日は、通算21アンダーで並んだセリーヌ・ブティエ選手とアタヤ・ティティクル選手のプレーオフに持ち込まれました。2人のプレーオフはなんと9ホールにも及び、最後はブティエ選手がバーディーを決め、米ツアー通算6勝目を挙げています。
米ツアーのプレーオフ最長記録は1972年の10ホール。今回の9ホールは、12年に申ジエ選手とポーラ・クリーマー選手が戦った「キングスミル選手権」と並ぶ2番目の記録でした。ちなみにこの時のプレーオフは、申ジエ選手が制しています。
今大会で優勝したブティエ選手は、フランス生まれの29歳。今シーズンは母国で開催された「エビアン選手権」でメジャー初勝利を飾るなど4勝を挙げる活躍をみせています。現在は、米女子ツアーランキングのCMEグローブポイントで1位、賞金ランキングと世界ランキングで3位という成績です。
さて、そんなブティエ選手のプレーオフで興味深いシーンがありました。今回の9ホールに及んだプレーオフは、18番のパー5で5ホール、15番のパー3で4ホール行われました。15番は左サイドに池が配置された若干の打ち下ろしというレイアウト。このホールのティーショットを打つ時、ブティエ選手はティーアップせず、芝の上に直にボールを置いていたんです。
ティーアップしないメリットは、ダウンブローやハンドファーストの動きを強調でき、抑えた球を打ちやすくなる点。実際、この時のブティエ選手はライン出しでティーショットを打っていました。
ティーアップしない場合はクラブを短めに握り、左体重でスイング
芝の上にボールをセットするのは、ティーアップした球を打つよりもダフるリスクは高くなります。しかし、ティーイングエリアはライを選んでボールをセットすることができるし、ボールの後ろを踏んで良いライを自分でつくることもできます。ある程度ショットの技術がある人であれば、ダフる心配はそれほどないはずです。
狭いホールや打ち下ろしのホール、風が強いなど、方向性を重視したい時、抑えた球を打ちたい時に、ティーアップしない打ち方は有効。“ノーティーアップ”で打つ時は、クラブをやや短めに握り、左体重でスイングするとイメージ通りの球筋が打ちやすくなるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。
セリーヌ・ブティエ
1993年生まれ、フランス出身。タイ人の両親を持つフランス生まれのプロゴルファー。アマチュア時代は、2012年の「欧州女子アマ」や15年の「全英女子アマ」で優勝するなど活躍し、世界アマチュアランク1位になった経歴の持ち主。16年にプロ転向し、19年の「ISPS HANDAヴィックオープン」で米ツアー初勝利。今シーズンは母国開催の「エビアン選手権」でメジャー初優勝を飾り、翌戦の「スコットランド女子オープン」で2週連続優勝を果たした。米ツアー通算6勝。
石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking











