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- 濱田茉優がランキングを1つ上げてシード権内の50位に 当落線上の選手たちのサバイバルは最終局面へ
伊藤園レディスではメルセデス・ランキング51位だった濱田茉優(はまだ・まゆ)が22位タイに入り、16.50ポイントを獲得。通算446.01ポイントとして、ランキング50位に浮上した。次戦の大王製紙エリエールレディスがシード権を決める最後の試合になるが、今年もボーダーライン付近の選手が熱い戦いを見せることになりそうだ。
シード選手としてのプライドを懸ける
◆国内女子プロゴルフ<伊藤園レディス 11月10~12日 グレートアイランド倶楽部(千葉県) 6741ヤード・パー72>
今週開催される大王製紙エリエールレディス終了時、メルセデス・ランキング50位以内の選手には翌年のシード権が与えられる。現在、ボーダーライン付近にいる選手にとってはまさに正念場となる。
仮に50位以内に入れなかったとしても、51位から55位の選手は第1回リランキングまでの出場権を得ることができる。前半戦で結果を残せば、そのままシーズン終盤まで出場することも可能だが、やはり狙いはあくまでシード権だ。なぜなら、年間通しての出場権もさることながら、シード選手という肩書きにはツアープロとしてのプライドが込められているからだ。
前週の伊藤園レディスでは、メルセデス・ランキング51位につけていた濱田茉優が気を吐いた。
2日目を終えて25位タイにつけていたが、最終日は序盤から積極的に攻め、8番ホールを終えた時点ではスコアを4つ伸ばす。ところが、9番パー4で第2打をグリーン右手前の池に入れてダブルボギーを叩くと、後半の9ホールでもスコアを1つ落としてしまう。「ピンが奥に切られていたホールが多く、思うように突っ込めなかった」と振り返ったが、それでも最終18番パー4では約5メートルのパーパットを沈めて意地を見せた。最終的にこの日はスコアを1つ伸ばしただけに終わったが、22位タイまで順位を上げて16.50ポイントを獲得。通算446.01ポイントでランキング50位に浮上した。
「2日目まではショットがバラバラでしたが、最終日になってようやくイメージどおりのボールを打てる回数が増えてきたのでよかったです」
ラウンド中はあえて順位を確認せず、目の前の1打に集中することだけを考えたという濱田。メルセデス・ランキングについても、上位とどれだけ差があるのか把握せず、とにかく1打でもいいスコアで上がることだけを考えた。
「たとえこの試合で50位以内に入っても、大王製紙エリエールレディスで上位に入らなければ抜かされてしまいますからね」
次戦は4日間大会で配分ポイントが増えるだけに、まずは予選を通過して4日間しっかりと戦うこと、その上で上位に入ることの2つを目標とする。19年は当時シード権獲得の対象だった賞金ランキング50位となり、ギリギリの戦いを制した経験もある濱田。「第1回リランキングまでの出場権に関しては一切考えていません。シード権獲得だけに全力を尽くします」と言い切る。
もちろん、今回濱田に抜かれて現在ランキング51位に落ちてしまった宮澤美咲を筆頭に、50位台前半の選手や40位台後半の選手も目の色を変えて大会に臨む。56位以下の選手にしても、一発逆転を狙ってくるのは間違いない。泣いても笑っても最後の勝負となるが、いよいよシード権を巡る仁義なき戦いの火ぶたが切られる。
※11月13日に配信した「混戦模様のシード争い…濱田茉優が圏内50位浮上も安全圏は次戦終了時での49位以内?? その理由とは?」において、シード権決定のレギュレーションについて認識に誤りがあったため改稿して再配信しました。最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の結果によって前週までメルセデス・ランキング50位以内に入っていた選手が押し出される可能性があるとしていましたが、正しくは「大王製紙エリエールレディス」終了時のランキングでシード権は確定です。お詫びして訂正いたします。
濱田 茉優(はまだ・まゆ)
1995年9月7日生まれ、大阪府出身。8歳からゴルフを始め、2015年のプロテストに合格し、18年は賞金ランキング35位で初のシードを獲得。翌年も同ランキング50位、20-21年シーズンでは37位に入り、3季連続でシードを手にした。伊藤園所属。
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