植竹希望「QTに向けてやることやるだけ」
◆国内女子プロゴルフ<大王製紙エリエールレディスオープン 11月16~19日 エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県) 6575ヤード・パー71>
今大会終了後にメルセデス・ランキング50位以内の選手には、来季のシード権が付与される。ボーダーライン上や下位の選手にとっては大きな目標になるが、大会2日目に予選落ちを喫し、シード喪失が確定した選手も少なくない。

カットラインの2アンダーに届かず、予選落ちでシード喪失が決まったのは、セキ・ユウティン(メルセデス・ランキング73位)、黄アルム(同78位)、岸部桃子(同89位)、植竹希望(同97位)、小倉彩愛(同102位)。また、金田久美子(同63位)は9ホール終了後に棄権して、シード落ちが確定した。
2季連続で保持していたシードを失った植竹は「QTに向けてやることをやるしかない。今年7月に熱中症になってから、しばらく体調が戻らない感じでした。今は体調はいいので、QTのファイナルに向けてショットとアプローチを磨いて、きっかけになるものを見つけられればいい」と前を向いた。
昨年はメルセデス・ランキング50位で初のシードを獲得した小倉だが、1年でシードを喪失。「オフの調整がうまくいかなくて、開幕から不安定な部分が多かった。ショットが左右に散らばり、ピンに真っすぐに飛ばなくなり悪い方向にいってしまった。後半戦はQTのことも頭の中にありました。QTは泥臭くプレーしていきたい」。
また、体調不良で棄権した金田は昨年11年ぶりの優勝を手にし、5季ぶりにシード復帰を果たすも1年で陥落。調子が戻らないまま終戦を迎えたが、「いいゴルフをしてイメージよくQTを迎えたかったのですが、とても残念な結果になってしまいました。体調をしっかり元に戻して、上位でQT通過できるように頑張りたい」と話した。
前半戦出場権の争いも佳境に
また、メルセデス・ランキング51~55位に与えられる来季の前半戦出場権の争いでは、宮澤美咲(同51位)が予選落ちし、小滝水音(同53位)は欠場。柏原明日架(同52位)、脇元華(同54位)、堀琴音(同55位)、鶴岡果恋(同56位)は予選通過を果たしている。
特に、2日目を終えて堀は通算7アンダーの6位タイ、脇元も通算6アンダーの10位タイと上位につけ、残り2日間で逆転シード入りの可能性も残している。
脇元の逆転シード入りの最低条件は単独11位以上。「一打一打焦らずに50位以内のシード入りを目指して食らいついていきたい。最低でもトップ10入りを目指しています」と気合十分だった。