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- 「スイングテンポが良い」って本当はどういう意味? 動きの順番が分かれば効率的にパワーを生み出せる
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、米女子ツアー最終戦「CMEグループ ツアー選手権」で優勝したエイミー・ヤンです。
米女子ツアー最終戦を制したエイミー・ヤンのテンポの良さ
米女子ツアー最終戦「CMEグループ ツアー選手権」が開催されました。通算27アンダーで優勝したのは韓国のエイミー・ヤン選手。2019年以来となる米ツアー通算5勝目を挙げました。この試合で今シーズンの米女子ツアーが終了。最終戦で単独4位に入ったリリア・ヴ選手が、セリーヌ・ブティエ選手を僅差でかわし、CMEグローブポイント1位に。「ロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を獲得しました。
今シーズンのヴ選手は、シーズン序盤の「ホンダLPGAタイランド」でツアー初勝利を飾ると、「シェブロン選手権」と「AIG女子オープン(全英女子)」でメジャー制覇。11月には「アニカ・ドリブン・バイ・ゲイブリッジ・アット・ペリカン」で通算4勝目を挙げ、最高のシーズンを過ごしました。
日本勢は、ポイントレースの最高位が古江彩佳選手の10位。そして、12位に畑岡奈紗選手、17位に笹生優花選手、48位に西村優菜選手、74位に勝みなみ選手と、5選手が80位以内に与えられるフルシード権を獲得。そして、渋野日向子選手は83位で“準シード”を獲得しています。
彼女たちに加え、日本開催の米女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」で優勝した稲見萌寧選手が来シーズンの米女子ツアーに参戦。さらに、西郷真央選手、吉田優利選手、馬場咲希選手が出場権をかけてQスクールの最終戦に出場します。来シーズンは、日本のゴルフファンの米女子ツアーへの関心度がますます高くなりそうですね。
さて、話は最終戦の「CMEグループツアー選手権」に戻りますが、優勝したヤン選手のスイングの特徴は、テンポの良さです。最終日最終ホールのセカンドショットでも、過度に力むことなくテンポよくスイングしていたのが印象的でした。
オススメはクラブを持たずにシャドースイングすること
この「テンポ」とは何でしょうか。ただゆっくり振ればテンポが良くなるわけではありません。良いテンポを作るのは、体のパーツが動く順番です。ダウンスイングでは、足、骨盤、胸郭、腕の順に動き、最後にクラブが動くのが理想。正しい順に体のパーツを動かすと、スイングにズレが生まれ、このズレが“間”に繋がるのです。
テンポを良くするには、クラブを持たずにシャドースイングをするのがオススメです。胸の前で両手をクロスし、胸板と骨盤を右に回してトップを作りましょう。ここから、足、骨盤、胸郭、腕の順番に動かして体をねじり戻していきます。順番が狂わないように、最初は各パーツの動きを確認しながらゆっくり行いましょう。
テンポが良くなれば、効率的にパワーを生み出すことができ、飛距離がアップします。また、スイングの再現性も高まり、安定したゴルフができるようになるはずです。
エイミー・ヤン
1898年生まれ、韓国出身。アマチュア時代の2006年、欧州女子ツアー「ANZレディマスターズ」で勝利。当時の同ツアー史上最年少優勝記録(16歳192日)を更新した。その後、プロ転向して2008年から米ツアーに参戦。2013年の「LPGA・KBEハナバンク選手権」で米女子ツアー初勝利を挙げた。今シーズンは最終戦の「CMEグループツアー選手権」で米ツアー通算5勝目を挙げた。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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