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- 蝉川泰果は“日本人3人目”のソニーオープン制覇ならず! 松山英樹、久常涼ら日本勢の最終順位
米男子ツアーのソニーオープンinハワイ最終日、首位と3打差の4位タイでスタートした蝉川泰果(せみかわ・たいが)は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72とスコアを落とし、通算9アンダーの30位タイに終わった。
少しの油断が命取りになるPGAツアー
◆米国男子プロゴルフ<ソニーオープンinハワイ 1月11~14日 ワイアラエCC (ハワイ州) 7044ヤード・パー70>
米男子ツアーのソニーオープンinハワイ最終日、首位と3打差の4位タイでスタートした蝉川泰果は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72とスコアを落とし、通算9アンダーの30位タイに終わった。

2年前の同大会を制した松山英樹は66、久常涼は68で回り、ともに通算9アンダーでフィニッシュ。蝉川と同じ30位タイで4日間を終えた。他の日本勢では桂川有人が通算1アンダーで74位タイ。優勝は3人のプレーオフを制したグレイソン・マレーが通算17アンダーで、ツアー通算2勝目を飾った。
悔しさの中に光明を見出した18ホールだったのではないか。3日目を終えて首位と3打差の4位タイにつけた蝉川。近い将来、PGAツアーで戦うことを視野に入れているだけに、自分の実力を計るにはこれ以上ない条件がそろった。実力者がしのぎを削る同ツアーでは、最終日ともなれば、どの選手も目の色を変えてスコアを伸ばそうとする。
当然、上位で最終日をスタートしても、スコアを大きく伸ばさなければ優勝争いには絡めない。ましてやスコアを落とせば真っ逆さまに順位を下げる。そんな緊張感にあおられてしまったのか、蝉川はいきなり2番パー4でダブルボギーを叩く。約80センチのボギーパットをあえて“お先”をして外したのが響いた。
「あれをお先してはダメでしたね」。出鼻を挫かれたのか、4番パー3でもアプローチを寄せ切れずにボギー。5番以降は2バーディー、1ボギーとスコアを1つ縮めたものの、結局72とスコアを落とし、通算9アンダーの30位タイで4日間を終えた。
「もっと上の順位で終わりたかったですが、前半のミスを引きずらなかったと思います。昨年までの自分ならズルズルと崩れていたでしょうから」
ちょっとした油断が命取りになることを肌で感じ、十分過ぎるほどの緊張感を味わえたことを考えれば、少なからず収穫はあったといえる。次週からの2試合にも出場予定だけに、この経験を生かしたいところだ。
一方、3日目までは思うようなゴルフをできず、若手の後塵を拝していたのが2年前の同大会を制した松山だ。最終日は精度の高いショットを時折見せ、5バーディー、1ボギーの66をマーク。通算9アンダーにまでスコアを伸ばし、蝉川と同じ30位タイまで順位を上げた。「優勝争いをするにはまだ遠い話なので、悪いところを少しでも良くしていけるようにしたいです」と振り返った。
また、今季からPGAツアーを主戦場とする久常涼は68で回り、通算9アンダーの30位タイで自身にとっての初戦を終えた。他の日本勢では桂川有人が67と意地を見せ、通算1アンダーの74位タイだった。
高額賞金大会への切符も手にしたマレー

サンデーバックナインに入っても、一時は首位に5人が並ぶという大混戦だった最終日、通算17アンダーで最初に抜け出したのは、キーガン・ブラッドリーだったが、最終ホールでアン・ビョンフンとグレイソン・マレーもバーディーを奪い、17アンダーでホールアウト。3人によるプレーオフに持ち込まれた。
プレーオフ1ホール目、舞台は18番パー5。2オンも十分可能なホールだ。ブラッドリーのティーショットはフェアウェイをとらえ、アンは右セミラフ、マレーは左へ大きく曲げてしまう。ところが、ブラッドリーは第2打を左へ大きく曲げて2オンに失敗。アンもグリーン手前のラフへ。結局、全員が3オンとなり、マレーが約12メートル、ブラッドリーが約5メートル、アンが約1・2メートルのバーディーパットを残す。
圧倒的にアンが有利だったが、勝負は下駄を履くまで分からない。マレーが絶妙なタッチでなんとカップインに成功。バーディーを奪い、ガッツポーズを見せる。後がなくなった2人はバーディーパットを決め切れず、マレーが17年8月以来のツアー2勝目を飾った。
「ここまで来るのに長い時間がかかりました。今の私は別人です」と語ったマレー。類まれな才能を持ち、アマチュア時代から数々の栄光を手にしてきたが、プロに転向後はその才能を生かし切れていなかった。アルコール依存症やうつ病、レンタルスクーターで50針を縫う事故を起こすなど、ゴルフ以外で目立つことが多かった。試行錯誤を繰り返しながらも、ようやくゴルフに対して真摯に向き合えるようになり、今大会を迎えることができた。
PGAツアーは今年から、かつてと同じように1月からのシーズンを開幕となったが、今大会の優勝でマレーは、“シグネチャーイベント”と呼ばれる人数が制限された高額賞金大会(残り7試合)に出場できる権利を得た。一時は人生さえもあきらめたというマレー。まだ30歳だけに、失った時間を取り戻すチャンスは十分ある。
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