- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 飛距離部門の上位独占で大注目! 過去9勝を誇る“飛ばし”が魅力の「ダイヤモンド世代」に今季は注目
開幕戦が3週間後に迫った国内女子ツアー。今季も女王・山下美夢有が中心となり激戦が切り広げられそうだが、注目したいのは「ダイヤモンド世代」。そこで、2003年度生まれのダイヤモンド世代の魅力に迫りました。
実働2年で既に9勝を挙げたダイヤモンド世代
国内女子ツアーの開幕まであと3週となった。ここ数年はトップクラスの選手が次々に海を渡っているが、その穴を埋めるように新しいヒロインが次々に誕生してくるのが今の女子ツアー。今年も若手の躍進が大いに期待される。
その中で取り上げたいのがダイヤモンド世代と呼ばれる2003年度生まれの選手たちだ。まだプロとして実働2年だけだが、すでに川崎春花、尾関彩美悠、神谷そら、櫻井心那の4人が計9勝を挙げている。
この世代の最大の注目ポイントは飛距離だ。昨年のドライビングディスタンスでは1位神谷、2位竹田麗央、3位櫻井とダイヤモンド世代が1~3位を独占していた。さらに10位には佐藤心結が入り、上位10人中4人がダイヤモンド世代だったのだ。
トップ10の残りの6人はそれぞれが違う学年。ダイヤモンド世代が傑出している。
2017年に計測が始まったドライビングディスタンスは2022年までの5シーズンは穴井詩、葭葉ルミ、原英莉花が3強を形成していた。穴井が1位2回、2位1回、3位2回とすべてトップ3に入り、葭葉は1位2回、2位2回。原は2018年がルーキーイヤーで1位1回を含みプロ転向後の4シーズンすべてで5位以内に入っていた。特に2022年は1位穴井、2位葭葉、3位原と3強がそのまま1~3位を占めていた。
ところが昨年はダイヤモンド世代が3強を押しのけて見事なまでの世代交代を果たしたのである。穴井は4位、原は腰の手術の影響もあり自己ワーストの8位、葭葉は初めてトップ10から外れる12位だった。
昨年のドライビングディスタンスはハイレベルだった。そのひとつが、神谷がマークした260.82ヤードという数字である。これは従来の記録(2017年穴井の260.76ヤード)を塗り替える歴代最高だった。
また、250ヤードを超えた選手が歴代最多となる17人もいた。250ヤード超えの従来の最多人数は8人(2020-21年、22年)だったから一気に2倍以上に増えたわけだ。台頭してきたダイヤモンド世代が引っ張って女子ツアーの飛距離が新時代に突入した感がある。
高身長な選手がそろっている世代
ダイヤモンド世代の飛距離の源になっているのが体格のよさだ。神谷は167センチで竹田と櫻井は166センチ。メルセデスランキング50位以内の選手の平均身長は約161センチだから大きく上回っている。これだけ大型プレーヤーがそろった世代は珍しい。
1学年上の岩井ツインズも姉の明愛がドライビングディスタンス5位、妹の千怜が同11位と飛距離は出るが、身長は明愛が161センチ、千怜が162センチと平均的だ。
もちろんゴルフは飛距離や体格で勝負が決まる性質の競技ではない。2年連続年間女王の山下美夢有は“最小クラス”の150センチしかないし、国内通算6勝で米女子ツアーシード選手となった西村優菜も同じ150センチだ。
さらに、153センチの古江彩佳は米女子ツアーでもトップクラスの安定感を誇る存在となっている。
彼女ら小柄な選手は技術を高め、頭を使ったプレーで飛距離やパワー不足を補って結果を出している。対して飛距離や体格に恵まれた選手はパワーに頼ってゴルフが雑になってしまうことがあり、いい時と悪い時の差が激しい傾向がある。年間を通した安定感ではパワーヒッターはやや劣るというイメージだ。
それでもなお、飛距離が出るということは大きな魅力だ。神谷は公式競技(メジャー)初優勝を飾った「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」の時、1番パー5で4日間のうち3回2オンに成功してバーディーを奪っている。これは抜群の飛距離があるからこそ成せる業だ。
2打差の3位で迎えた最終日も2オンしてのバーディー。同じ最終組で回った小祝さくら、西郷真央はパーに終わっており、逆転のきっかけとなっている。
櫻井も4勝した試合で飛距離のアドバンテージを感じさせてくれるシーンが何度もあったし、まだ優勝のない竹田は飛距離が出るからこその伸びしろがあると思う。
ダイヤモンド世代の面々は多少の成績のアップダウンは気にせず、飛距離でファンを魅了していってほしい。今年はダイヤモンド世代同士の飛ばし合いにも注目だ。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking