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- 「きょうのゴルフもツラくて…」 岩井千怜“涙”の開幕戦Vは大会記録を更新するトーナメントレコード
国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。最終日を単独首位で出た岩井千怜(いわい・ちさと)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算18アンダーで逃げ切り優勝。猛追する西郷真央(さいごう・まお)を終盤で振り切った。
「オフにやってきたトレーニングが間違ってなかった」
◆国内女子プロゴルフ<ダイキンオーキッドレディス 2月29日~3月3日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6595ヤード・パー72>
国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。
2位と1打差の単独首位で最終日を迎えた岩井千怜が5バーディー、ノーボギーの67で回り、21年の小祝さくらが記録したトーナメントレコードを4打更新する通算18アンダーで優勝。最後の最後までデッドヒートを繰り広げた西郷真央との激戦を制し、ツアー5勝目を挙げた。
「どこかで追いつかれるのは分かっていた」と話すが、その場面はいきなりやってきた。
スタートホールの1番をパーとした岩井に対し、西郷はバーディーとして首位タイに。その後、岩井が2番でバーディーを取れば、3番と7番で西郷がバーディーを奪い、首位で並んだまま前半を折り返した。
後半に入り、岩井は11番と14番、西郷は12番でそれぞれバーディー。岩井の1打リードで終盤へ突入する。
一進一退の攻防が続く中、勝負の分かれ目となったのは、くしくも岩井が前日にダブルボギーを叩いた15番だった。
前日の悪夢を払拭(ふっしょく)するかのように、なんとかパーでしのいだ岩井。一方の西郷は3打目のアプローチで寄せきれず、そこから2パットでボギー。この日初めて“2打差”がついたが、この時の心境について岩井はこう振り返る。
「15番ぐらいで多分何かが動き出すだろうなと思っていたので、そこまではずっと気持ちを切らさずに、そして今まで以上にもっと気持ちを強く冷静にというのを意識しました。西郷選手も入れると思ったんですけど、私にチャンスが来た」
さらに17番をバーディーとし、3打差をつけて迎えた最終18番。西郷は最後の意地を見せてバーディーを奪うも、岩井はパーとして勝負あり。試合後の優勝スピーチでは涙を浮かべる場面もあったが、「オフにやってきたトレーニングが間違ってなかった。きょうのゴルフもツラくて、ホッとした気持ちがあった」とそれまで我慢していた感情が溢(あふ)れた。
これでツアー5勝目となったが、今までの4勝とは「今週はちゃんと状況判断をしながらゴルフができた。攻めるところとそうではないところの見極め方だったりクラブ選択だったり、そういうのは今週が一番今まで以上にできたと思う」と話す。
今大会は2月の「サウジレディース国際」(サウジアラビア)から「ホンダLPGAタイランド」(タイ)を経て沖縄入りと、長距離移動を伴うハードスケジュールをこなしての優勝。
「頑張って良かったです」と語るように、これまで以上に価値のある“優勝”と言えそうだ。
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