「今は生活の100%をゴルフに注いでいます」 覚悟の河本結が復活優勝へ向け2アンダーの好発進

ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ初日。直近6試合中4試合でトップテン入りを果たしている河本結が、5バーディー、3ボギーの70でラウンドして好スタートを切った。

次の試合に疲労が残らなくなった

◆国内女子プロゴルフ <ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 5月2~5日 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県) 6665ヤード・パー72>

 今季の公式競技第1戦となる今大会。前日までの雨でグリーンは多少軟らかくなっていたものの、スティンプメーターでは14.25フィートと相当速く仕上がっていた。なにしろ22年以降で14フィートを超えたのは初めてというだけに、いかに速いかが分かるだろう。

 この日3アンダーで回った森田遥によれば、「3メートルの距離を打つ場合、通常の1.5メートルを打つ感覚で距離が合います」という。

2019年以来のツアー優勝を目指す河本結 写真:Getty Images
2019年以来のツアー優勝を目指す河本結 写真:Getty Images

 さらに、この日は朝から風が強く吹いていたので難易度はさらに上がっていた。そんな状況で、5バーディー、3ボギーの70で回ったのが河本結だ。

 98年生まれの黄金世代で、18年にステップ・アップ・ツアーで4勝を挙げると、翌19年にはアクサレディスin宮崎でツアー初優勝を飾り、賞金ランキング6位に。他の同世代選手とともに将来を期待されたが、その後は思うような結果を残せず昨年はメルセデス・ランキング85位に終わっていた。

 それでもファイナルQTで4位となり、今季前半戦の出場権を獲得。「今年が勝負の年だと思っていましたし、以前の位置に戻って来なければ自分は終わるという危機感を持って臨みました」と、背水の陣で今シーズンを迎えた。もちろん、気持ちだけではない。

「今は生活の100%をゴルフに注いでいます。見るもの、食べるもの、寝る時間、携帯電話を見る時間など、すべてがゴルフにプラスになるように調整する感じです」

 睡眠時間をきっちりとるために、ベッドに入る時間を逆算したり、添加物入りの食べ物を口にしなかったり、決めたい時間以上に携帯の画面を見ないようにするという具合だ。余った時間は練習やトレーニングにも当てているが、休養時間も増えたことで疲労度は一気に減ったという。

「全米女子オープンの予選では36ホールを回りましたが、股関節とお尻が筋肉痛になったぐらいです」と、その後のゴルフにも影響がないという。確かに今季は開幕からの2試合は予選落ちしたが、直近6試合に関しては4度のトップテン入りと安定したゴルフを見せている。

 今大会も初日を迎えるにあたり、とにかく気をつけたのがボギーを打ってもダブルボギーを打たないこと、ティショットはNGゾーンに打たないこと、という2点。どちらも守り切れたと喜んだ。

 たとえボギーを叩いても気にせず、目の前の1打に集中した河本。ボギーを3回叩いたが、それも仕方がないと割り切り、ボギーの後にバーディーを奪うバウンスバックを2回達成した。

「4日間アンダーパーで回ることが大事なので、明日もアンダーパーを目指します」

 自分の気持ちと結果がリンクせず、かつては悔し涙を浮かべることも多かった河本だが、今はイメージどおりにゴルフができているのか、笑顔しか見せない。残り3日間、その笑顔が続けば5年ぶりの勝利に大きく近づくかもしれない。

河本 結(かわもと・ゆい)

1998年8月29日生まれ、愛媛県出身。ツアーを席巻している「黄金世代」の一人。両親の影響で5歳からゴルフを始め、2018年にプロテスト合格。2019年の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でツアー初優勝を挙げる。弟はプロゴルファーの河本力。リコー所属。

【図解】河本結は「黄金世代」! これが主な世代別勝利数と構成メンバーです

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1998年度生まれの「黄金世代」 写真:Getty Images
1998年度生まれの「黄金世代」 写真:Getty Images
1992年度生まれの「女子プロ92年会」(別名「最強アズマ軍団」) 写真:Getty Images
1999年度生まれの「はざま世代」 写真:Getty Images
2000年度生まれの「プラチナ世代」 写真:Getty Images
2001年度生まれの「新世紀世代」 写真:Getty Images
2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」 写真:Getty Images
2019年以来のツアー優勝を目指す河本結 写真:Getty Images

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