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- 「人前でゴルフをするのが怖かった」 川崎春花が2年ぶりVまでの苦悩明かす “ダイヤモンド世代”対決制しツアー3勝目
「ミネベアミツミ レディス」最終日、首位で出た川崎春花(かわさき・はるか)が通算18アンダーで2年ぶりに優勝。試合後のインタビューでは「人前でゴルフをするのが怖かった」と、勝てなかった時期の苦しい胸のうちを明かした。
「やっと勝てたんだな」
◆国内女子プロゴルフ<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 7月4~7日 真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道) 6667ヤード・パー72>
「ミネベアミツミレディス」最終日、首位で出た川崎春花が4バーディー、1ボギーの「69」で回り、通算18アンダーで今季初優勝した。これで2年ぶりのツアー通算3勝目となった。

2位に4打差をつけて最終日を迎えた川崎は、“ダイヤモンド世代”と呼ばれる2003年度生まれの同期・櫻井心那、尾関彩美悠と同組となった。
1番パー4で今大会初のボギーを叩いたが、5番パー3でティーショットを2メートルにつけてバーディー。9番パー4でも3メートルを沈めて後半へ。12番パー5ではピンまで残り81ヤードの3打目を3メートルに寄せてバーディーを奪い、17番パー3も3メートルのバーディーパットをきっちりと決めて逃げ切った。
終始安定したゴルフで手にした2年ぶりの優勝に「やっと勝てたんだなと思いました」とホッとした表情。22年に年間2勝したものの、その後はなかなか成績が上向かず、精神的に苦労したことも正直に打ち明けた。
「昨年の夏ごろからゴルフを続けていけないかなと思ったり、このままダメになってしまうのかと考えたら涙も出ました。ゴルフ場に行くだけで気持ちが沈んだりもしました。人前でゴルフをするのが怖くて、自分でも球がどこに飛ぶのか分からないし、気持ちも上がらなかった」
母に電話して流した涙
昨年のニチレイレディスでは、クラブハウスに行く前、母に電話して泣いたことも告白。「その時はたくさん前向きな言葉をかけてくれましたし、私もこのまま終わるのは嫌だった。何かを変えないといけないと思っていました」。
クラブを振ることさえも怖かったが、不振から脱出するにはそこを改善するしかなかった。スイングを一から見直し、「ニチレイレディス」からパターの握り方も順手からクロスハンドに変えたのが功を奏した。「これで手首が悪さをしなくなり、ミスもなくなった」という。
2年前、初優勝が国内メジャーの「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」ということで注目を浴びたが、3勝目を手にして力を持った選手であることを証明してみせた。一つ大きな壁を乗り越えたという自信もついた。
「私自身もつらかったのですが、近くで見ていた父と母もつからったと思うので、優勝を見せられてうれしいです。チャンスがあれば海外メジャーも行ってみたい」と、最後は笑顔を見せた。
川崎 春花(かわさき・はるか)
2003年5月1日生まれ、京都府出身。2021年11月のプロテストに合格。22年9月「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」でレギュラーツアー初優勝。翌10月には「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2勝目を手にした。24年「ミネベアミツミ レディス」で通算3勝目を挙げた。村田製作所所属。
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