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「PGAツアーvsリブゴルフ」世紀の対抗戦の賞金は“暗号通貨”でお支払い!? ツアーに押し寄せるデジタル化の波
米国で恒例のTVマッチとなった今年の「ザ・マッチ」は、スコッティ・シェフラー&ローリー・マキロイのペアが、ブライソン・デシャンボーとブルックス・ケプカのペアと戦う「PGAツアーvsリブゴルフ」対抗戦となった。毎年、破格の賞金で知られるが、今年はなんと暗号通貨で支払われるという。
芝刈り現場の「かっこいい人々」はロボットに置き換えられつつある
PGAツアーには、選手たちの一打一打の情報を含め、さまざまなデータが得られる「ショットリンク」という優れたシステムがある。
しかし、昔々のPGAツアーには、当たり前だが、そんな優れものは存在していなかった。
コース上を歩いているときでも、全選手のホールバイホールの情報を手元で見ることができる小型端末が、試験的にメディアに配られたのは、2000年代の序盤ごろだった。
それを手にしたときも、私は仰天させられ、感動さえ覚えたのだが、今では、「そんなこと」はスマホ一つで簡単にできる時代になっている。
ゴルフコースにおいて、芝を刈るという作業は必須であり、早朝あるいは試合終了後に、次なるラウンドに備えて大型の芝刈り機が列をなして芝を刈るシーンは、PGAツアーの試合会場で目にする大好きな場面だった。
芝刈り機を操るメンテナンススタッフの姿は、とてもプロフェッショナルに見えて、「かっこいい」といつも見惚れていた。
だが、昨今の米ゴルフ界では、一部で芝刈りロボットが導入され始め、芝刈り現場の「かっこいい人々」は、ロボットに置き換えられつつあるという。
ゴルフの世界とその現場は、時代の流れや変化に沿って、どんどん変わりゆくもののようで、そうした動きは時代の要請でもあるのだろう。
おそらく、そうした動きを止めることはできず、止まることもないのだろうし、ファンに恩恵をもたらすものであれば、それはウエルカムな変化である。
ただ、あまりにもスピーディーに変わってしまうと、その変化に「付いていけない」と感じ、一抹の寂しさを覚えて、ゴルフから離れてしまう危険性もある。
世界中のゴルフファンは、そして選手たちは、「クリプトで支払われる優勝賞金」に、果たして何を感じるだろうか。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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