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謎が多すぎるオーガスタのメンバーシップ 会員数は? 会費は? 入会するには? 会員は大富豪ばかり? 松山英樹の他に日本人はいた?
毎年マスターズの時期になると、ゴルファーなら誰しも一度でいいからあそこでプレーしてみたいと思うだろう。しかし、よく考えてみれば、オーガスタナショナルも世界中にあまたある会員制のゴルフ場の一つであり、メンバーがいる。世界最高峰のコースを望めばプレーできる幸運な人々も世の中にはいるのだ。
ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットを筆頭にIBMやアメックス、バンカメの元CEOら
さて、気になるのは正規メンバーの顔ぶれとその素性だが、メンバーリストは非公開ゆえ、詳細は不明である。
しかし、2014年に米全国紙「USAトゥデイ」が、分かっていた範囲内でメンバーリストを報じたこともあり、今ではメンバーになっている数名の著名な人物の名前が判明している。
ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといった大富豪を筆頭に、オーガスタナショナルと関係が深いIBMやアメリカン・エキスプレス、バンク・オブ・アメリカといった大手企業の元CEOらが名を連ねている。
元MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド、元NFLプレーヤーのペイトン・マニングなど、スポーツ界のビッグネームもメンバーに含まれている。
マスターズ優勝者の中でパーマーとニクラスの2人だけは、名誉メンバーから正規メンバーへ移行したといわれているが、パーマーは2016年の逝去後にメンバーリストから外されたため、現在はニクラスが優勝者の中では唯一の正規メンバーとされている。
オーガスタナショナル創設者の一人、ロバーツは常々「私が生きている限り、ゴルファー(メンバー)は白人、キャディーは黒人」と語っていたそうで、実際、メンバーは長年、白人男性に限定されていた。
しかし、世の中の変化や時代の流れに即し、オーガスタナショナルは1990年にTV界の要人、ロン・タウンセンドをメンバーに迎え入れ、初のアフリカン・アメリカン・メンバーの誕生は大きく報じられた。
2000年代に入ると、女性の人権擁護団体からの突き上げなども影響し、2012年にコンドリーザ・ライス元米国務長官と投資家のダーラ・ムーア氏が初の女性メンバーへ。以後は次々に女性メンバーが増やされ、2023年には元世界No.1のアニカ・ソレンスタムも6人目の女性メンバーとなった。現在は女性メンバーが7名いるといわれている。
日本人のメンバーは、いるのかどうか。「TACT golf TIMES」の2012年8月16日の記事には、オーガスタナショナル創設当初の1930年代序盤ごろに当時の三井物産NY支社の石田禮助氏がメンバーだったことや、石田氏が1936年に帰国する際、別の日本人を推薦してほしいとロバーツから依頼されたことなどが記載されていた。しかし、多くを語らないオーガスタナショナルの性質上、裏を取ることは残念ながらできないままとなっている。
その後、日本人がメンバーになったという噂や記述、報道は今のところは見られない。
だが、正規メンバーに日本人が居るかどうかより、名誉メンバーの松山がさらなる勝利を挙げること、松山に続く日本人選手が優勝し、名誉メンバーが増えることを期待したいと思う。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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