今季好調・安田祐香＆菅楓華との注目組で回った韓国の“キューティフル”　3人はお互いのプレーや人柄をどう見た？

　韓国から日本ツアー初参戦となった25歳のパク・ヒョンギョン。昨年の韓国ツアー3勝で賞金ランキング2位、年間ポイントランキング2位の実績をひっさげ、初日から「69」の5位タイ発進で実力を証明した。2日目はパットを決めきれずにスコアを落としたが、通算1アンダーの14位タイにつけている。

　まだ日本に来たばかりにもかかわらずファンから声をかけられる姿も見られたが、そんな彼女と同組で回ったのが、安田祐香と菅楓華だ。

　安田は今季「富士フイルム・スタジオアリス」でツアー2勝目を挙げるなどトップ10入りは4回と絶好調。菅は開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から2試合連続で2位、その後「アクサレディスin宮崎」6位、「ヤマハレディースオープン葛城」5位など、ポイントランキングでは2位につける好調ぶりだ。

　今年、波に乗る2人の組にヒョンギョンが入ったわけだが、安田、菅と2日間を楽しくラウンドしていたようにも見えた。とはいえ試合では競争相手である。

　安田と菅に韓国女子ゴルフ界のトッププロの印象について聞いてみた。

　まずはプレーの印象について。安田はこんな感想を語った。

「これだけ硬いグリーンでもショットが全然止まるんです。どこでも通用するんじゃないかなと思いました。私もナショナルチームで試合したときに韓国にはうまい選手がたくさんいましたから。弾道の高い球を打つし、パターもうまかった」

　一方の菅は開口一番、「スイングがすごく綺麗でした」と語る。「ティーショットが曲がる印象がなかった。昨日はパッティングの転がりがすごく良くて、すべて構えてから入るオーラがある。どこからでも入れてきそうな印象でした。あとは、ここは寄らないだろうというアプローチも寄せるので、しっかりと計算ができていると感じました。ショートゲームがうまい。外してもパーを取ってくるようなゴルフですね」。

　新たな選手の技術を見る機会は国内ツアーでもそう多くはないだけに、貴重な経験になったようだ。

　また、安田はプレー以外の面でも「みんなに仲良くして、親しまれやすいキャラ。英語を交えて日本語と韓国語を教えあったりして、楽しく回れました。韓国ツアーも機会があればプレーしてみたいです」と好印象。菅も「いいショットでピンにつけたときは『ナイスオン！』ってすごく言ってくれて、すごく優しかったです。プレーのリズムも速くて回りやすかったです」と好感を持ったようだ。

　最後にヒョンギョンに2人の印象について聞いた。

「会話もしながら、間食（干しいも）も分けて食べたりして、楽しくプレーできました。本当に今年は『ヤスダユウカ』選手と『スガフウカ』選手がもっと頑張って、優勝をたくさんしてほしい」と笑顔を見せた。

　こちらも2人には好印象。日本初のラウンドとなった2日間は、3人にとって記憶に残るラウンドになったに違いない。