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日本選手も過去に被害… 韓国チーム“無法状態”チーム再編とバラバラな選手たち 資金難で迷走するリブゴルフ
サウジアラビア政府系ファンドの支援が2026年で終了するリブゴルフ。存続に向けCEOや一部選手が奔走する一方、ルール無用のチーム再編や静観を貫く大物選手など内部はバラバラ。崩壊寸前な「無法地帯」の内情に迫る。
通告なしの戦力外と正統性なしの新メンバー
サウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」からの支援が2026年いっぱいで打ち切られることが決まったリブゴルフ。
スコット・オニールCEOは27年以降の生き残りをかけて奔走している様子だが、そのオニールCEOを支えるべく、リブゴルフ選手たち全員が一致団結しているのかと言えば、そんな殊勝な姿勢は見当たらず、むしろ、「バラバラ」「マチマチ」な動きを見せている。
5月下旬の韓国大会の直前には、韓国系選手ばかりで結成されているチーム、「コリアンGC」が、シーズン途中で突然メンバーを入れ替えるという予想外の行動を取り、米欧メディアからは「そんなのアリか?」と驚き交じりに批判された。

コリアンGCは、そもそもは「アイアンヘッズGC」と呼ばれていたチームで、日本の香妻陣一朗が所属していたが、昨季終了後、香妻は何も告げられることなくチームから外された。
同チームが取った「通告なしの戦力外」という行動もきわめて予想外で、これも米欧メディアから批判されたが、その後、このチームはリブゴルフに新たに加わったアン・ビョンフンをキャプテンとする韓国系選手のみによる「コリアンGC」に生まれ変わり、特定の国や地域を象徴とするチーム編成がまたまた批判の対象となった。
そして今回は、成績が振るわないダニー・リーを戦力外としてチームから外し、突然、韓国ツアーのポイントレースでトップを走るムン・ドヨプという選手をコリアンGCに組み入れた。
現在、コリアンGCはリブゴルフの13チームの中で最下位に位置付けられており、リブゴルフそのものの生き残りも危ういが、チームの生き残りも危ういということで、生き残るための苦肉の策としてこんなメンバーの入れ替えを行なったのだと思われる。
しかし、ドヨプは一体どんな経路、どんな資格でリブゴルフ入りし、そしてコリアンGC入りしたのか? シーズン途上で、チームメンバーのそうした入れ替えはそもそも認められていないのではないか?
米欧メディアは首を傾げながら、「そんなのアリか?」と書き立てた。
こうなってくると、もはや現在のリブゴルフは「何でもアリ」「無法地帯」だと言われても仕方がないのではないだろうか。
危機感を持って動いているのは“おさらば”できるデシャンボーだけ
現在、リブゴルフに所属している選手の中で最も大物と見られているのは、ブライソン・デシャンボーとジョン・ラームだが、この「ビッグ2」の言動も一致してはおらず、むしろ正反対と言っていい。
デシャンボーはリブゴルフとの契約が26年いっぱいで切れるため、ある意味、今季のリブゴルフが予定通りに開催され終了したら、「それでは、さようなら」と言える立場になる。
しかし、それでもデシャンボーは27年以降もリブゴルフが存続できるよう、PIFに代わる新たな出資者、支援者を探して試合の合間に方々を走り回っている。
出資者の候補となりそうな企業や団体、人物などに実際に会って直談判しているそうで、その熱意と行動力は見上げたものである。
一方のラームは、そんなデシャンボーの奔走ぶりを傍目にしても「僕はそういうことはやらない。(リブゴルフの将来に関しては)なるようになるのを待つしかないという状況だ」と静観している。
「僕はビジネスのことは、まったく知らないし、分からない。ブライソンのようなビジネス交渉はやらないし、やりたくてもできない。交渉すべき誰かに会ったとしても、まず何を言ったらいいのか分からない。僕の仕事はゴルフをすること、試合でプレーすることだ。それだけでも十分大変で、それ以外のことをする余裕は、僕にはない」
ラームが決してビジネス交渉に長けていないことは、DPワールドツアーから科せられていた罰金の支払いを巡る彼の対応を振り返ると、「なるほど」と頷ける。
「罰金は絶対に払わない」と固くに拒否し続けたいたというのに、リブゴルフが消滅するかもしれないという状況になった途端、「全額払う」と手のひらを返したラーム。
彼のそんな行動は、表向きは「ライダーカップのため」ともされているが、それ以上に、自身の戦う場を確保するための保身であることは明らかに見て取れ、相変わらず身勝手であることを自ら示したようなものだった。
「でも僕は、リブゴルフの将来をなんとかしようとして駆けずり回っている選手のことを応援している。ブライソンはすでに3つの会社に会い、さらにもう1社とも交渉中だ。僕にはブライソンみたいに走り回る時間がないので、やりたくてもできないけどね」
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