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- ダフリもトップも直らない… その原因はバックスイング中の“右ヒザ”かもしれない
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回はPGAツアー「チャールズ・シュワブチャレンジ」で、ホールインワンを達成したA・J・エワート選手のスイングに注目しました。
ホールインワンを呼び込んだ“理想的な前傾キープ”
PGAツアーの公式SNSに「チャールズ・シュワブチャレンジ」でA・J・エワート選手が達成したホールインワンの映像が公開されています。
カナダ出身のエワート選手は、昨年のQスクール(最終予選会)を首位で通過してPGAツアーの出場権を獲得したツアールーキー。昨季は3部ツアーにあたるPGAツアーアメリカを主戦場としていたため、コーンフェリーツアーを経ずにPGAツアーへ“飛び級”した形になります。

ホールインワンを達成したのは、大会2日目の16番ホール。197ヤードのパー3で、2段グリーンの上段にピンが切られた難しいセッティングでした。
ティーイングエリアのやや左サイドに立ったエワート選手は、ボールを右へ打ち出し、ドローでピンを狙います。ボールはピンの右手前に着弾すると、そのままカップへ吸い込まれていきました。
公式SNSで公開されたスイング映像は、斜め後方と正面の2方向から撮影されたもの。両方の映像を見ると、かなり深い前傾姿勢でアドレスしていることが分かります。
そして、その前傾角をキープしたままバックスイングし、ダウンスイングでも体が起き上がることはありません。前傾を維持したまま肩をタテに回転させ、体の右サイドを目標方向へ押し込みながらインパクトを迎えています。
深い前傾姿勢を保ったまま肩をタテに回転させるメリットは、インパクトゾーンが長くなること。ボールをしっかり押し込めるため、ショットの精度が高まりやすくなります。エワート選手のようなスイングは、アイアンショットを得意とする選手によく見られるタイプです。
多くのアマチュアが陥る“右ヒザ固定”の落とし穴
ところで、前傾姿勢のキープを課題にしているアマチュアゴルファーは少なくありません。
ダウンスイングで体が起き上がると、体の回転が止まりやすくなり、クラブ軌道も不安定になります。ダフリやトップだけでなく、飛距離不足やつかまりの悪さ、ひっかけなど、さまざまなミスにつながってしまいます。
ダウンスイングで体を浮かせないためのポイントは、バックスイングで「右ヒザをキープしようとしないこと」。かつては、右ヒザを固定するように使うレッスンもありましたが、この形のまま切り返すと両足が伸び上がりやすくなり、結果として体が浮いてしまうケースが多いのです。
バックスイングでは右ヒザをキープするのではなく、むしろ「伸ばしていく」意識を持ちましょう。右股関節を高く使いながら右足で地面を押し、右ヒザを自然に伸ばしていきます。すると、切り返しでスクワットをするように両ヒザを曲げやすくなり、前傾姿勢を維持したままダウンスイングに移行できるのです。
前傾姿勢を保ったまま切り返したら、左腕が地面と平行になるあたりで左足を踏み込みながら左ヒザを伸ばし始め、右肩を目標方向へ押し込んでいきます。この動きができると、エワート選手のように前傾を維持した力強いスイングに近づけるでしょう。
切り返し以降の動きはやや難易度が高いため、まずは「右ヒザを伸ばしながらバックスイングし、切り返しでスクワットするように両ヒザを曲げる」動きを身に付けることから始めてみてください。
体の起き上がりが抑えられ、ショットの精度向上につながるはずです。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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