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- プロテスト受験資金は約200万円! ハングリーな女子プロの卵たちが総額3000万円を争う大会が開幕
国内女子ツアーがお休みの今週。ユニークな3日間大会が開幕した。「昨年のプロテストを受験して不合格だった者」が出場資格の「ISPSハンダ・プロテストの費用は腕で稼げ女子トーナメント」だ。
9度目のプロテスト受験に懸ける荒川侑奈が首位発進
26歳の荒川侑奈が、9度目のプロテスト受験資金のかかる大会で好発進した。

「昨年のプロテストを受験して不合格だった者」が出場資格の「ISPSハンダ・プロテストの費用は腕で稼げ女子トーナメント」が、13日、茨城・太平洋C大洗シャーウッドCで開幕。前日から続く不安定な天候の中、6アンダー66でプレーした荒川は、2位の千葉華、谷頭さつきに2打差をつける単独首位に立ち、残り2日間で優勝賞金300万円獲得を狙っている。
1次、2次、最終と勝ち進み、20位タイまでに入らないと合格できない女子のプロテストは、狭き門となっている。受験するにもお金がかかる。プロとして試合で稼ぐことがなかなかできない立場にある状況にもかかわらず、1回受験するだけで、エントリーフィー、遠征費など平均すると200万円前後。テスト会場の事前練習ラウンドなども加えれば、さらに資金が必要だ。
1次、2次で不合格になればそこまではかからないが、最終テストまで進めば、それくらいの“持ち出し”。不合格ならまたイチから資金が必要な厳しい世界だ。
荒川の場合は、最終まで進んだこともあれば、途中で不合格になったこともあるが、少なくとも新型コロナウイルス感染拡大によって延期された2020年度(2021年6月に最終テスト実施。5打足りず不合格)21年度は(同11月実施。4打足りず不合格)はいずれも最終まで進んでおり、それだけ資金を投入しているのは明らかだ。
試合の場が激減している女子プロの卵たち
今大会は、そんな苦しい状況にある選手たちをサポートする目的で開催されている。大会名そのままに、プロを目指す以上、資金は自分で稼げ、という趣旨だ。まさに荒川のためにあるような大会、と言い換えてもいいだろう。
3日間、54ホールストロークプレーで出場選手は160人。賞金総額は3000万円。目的に即して、賞金配分も特別だ。優勝すると300万円、2位から10位までが200万円。予選落ちしても一律5万円がもらえるが、それでは足りない。いつまでも保護者の懐を当てにするわけにもいかない選手たちは、目の色を変えてプレーしている。
ツアーの制度改革で、プロテスト合格者以外QTにもエントリーできなくなり、試合の場が激減している選手たちにとって、ハングリー精神を養いながら、賞金が稼げる貴重な場でもある。残り2日間でどこまで稼げるか。ツアーとは違う意味でのサバイバルゲームから目が離せない。
日本で行われた最終予選から全米女子オープンに出場した2人も参戦している。高木優奈がイーブンパー72で28位タイ、早川夏未が2オーバー74で62位タイ。揃って巻き返しに懸ける。
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