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- 菊地絵理香が地元Vでツアー通算5勝目 「自分はヘタだなと思っているから練習するだけ」
国内女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」最終日に首位から出た菊地絵理香が、通算20アンダーで今季初優勝。ツアー通算5勝目を、出場400戦目となる節目の大会で飾った。
「自分が優勝できるイメージがなかった」
今大会は地元の北海道開催もあって、菊地絵理香にはなんとか勝ちたい気持ちが強かった。
最終日を、2位と2打差の首位から出た菊地。前半4番パー5、5番パー4と連続バーディーでスコアを伸ばすと、後半も11番パー3でバーディー。
しかし、13番パー4ではティーショットを右の林に打ち込んでボギーとなり、猛追する三ヶ島かなに並ばれた。それでも14番パー5は、5メートルのバーディーパットを沈めて再び抜け出した。
三ヶ島の猛追を振り切り、通算20アンダーで逃げ切っての優勝。昨年6月のアース・モンダミンカップ以来となるツアー5勝目に、34歳の菊地は優勝インタビューでも言葉を詰まらせていた。
「地元で優勝という憧れはあったけど、私はプレッシャーに弱いし、勝負強さもないので、自分には厳しいだろうなと思っていました。昨日と今日一緒に回る(小祝)さくちゃんも、(三ヶ島)かなちゃんもショット力が高いですし、パッティングも上手なので、たくさんバーディーを取ってきて、追い詰められるんだろうなと覚悟してました」
「そういうのをいろいろ考えると、自分が優勝できるイメージがなかったので、最終的に優勝できてちょっとホッとした部分が出て、最後に感極まった感じです」
菊地にとって今大会が400試合目という節目でもあったが、長く続けている理由について問われると、特に深く考えていないと言う。出てきた答えは単純明快で「自分がヘタだなと思っているから練習するだけです」。
「勝っている選手を見るとすごくうらやましいなと思ったり、自分もああいうゴルフをしたいとか、その気持ちだけで練習して結果を出したいと思っているだけです」
つまりは、顔に似合わずと言っては失礼だが、今も菊地は向上心のかたまりだ。若手の台頭についてもこんなことを話していた。
「今の若い選手は、自分の中であまり限界を作らない選手が多くて、私も見習おうというか、そういう部分で考え方が変わりました。例えば、すごく難しいミドルホールでも、ここはみんながパーだよねって考えていても、フェアウェイならバーディーを狙いにいく選手がすごく多い」
「そういうのを見ていると、バーディーをたくさん取らないと勝てない時代になってきたのかなと。最初にプロ入りしたときとは、考え方が変わっている部分はあると思います」
今では30代の上田桃子らの活躍を目の当たりにしながら、それも刺激になると話していた菊地。凝り固まった考えではなく、若手の良いところも取り入れ、菊地はこれからも勝利を追い求める。
菊地絵理香(きくち・えりか)
1988年7月12日生まれ、北海道出身。ティーチングプロである父の影響で6歳からゴルフを始める。2008年のプロテストに2度目の受験で合格し、12年には年間獲得賞金ランキング43位で自身初のシード入り。15年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初優勝。今季の「資生堂レディスオープン」で2位タイに入り、生涯獲得賞金6億円突破を果たした。所属はフリー。
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