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- 「気づいたらバーディー取れてた」ゾーンに入った古江彩佳 コースレコード62で米ツアー初V
トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン最終日、、古江彩佳が10バーディー、ノーボギーの62で大逆転し米ツアー初優勝を飾った。
「いつミスするんだろうって思ってたけど…」
◆米国女子プロゴルフ<トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン 7月28~31日 ダンドナルドリンクス(スコットランド) 6584ヤード・パー72>
冴えわたるショットを武器に、古江彩佳が米ツアー初優勝を飾った。
シーズン最後のメジャー、全英女子オープン前哨戦で、欧州ツアーの1戦でもあるトラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン最終日(現地時間31日、スコットランド・ダンドナルドリンクス)。古江は、リディア・コ(ニュージーランド)、セリーヌ・ブティエ(仏)の実力者の首位2人に4打差の9位タイでスタート。6連続バーディーを含む10個のバーディーを奪う圧巻の追い上げであっさり逆転。通算21アンダーで優勝した。
2位は3打差でブティエ。古江と同じ順位からスタートした畑岡奈紗は通算15アンダーで単独7位、笹生優花は通算9アンダー・24位タイで大会を終えている。
「気づいたらバーディー取れてたという感じだった」という怒涛の追い上げは、6番から始まった。最終組の3つ前の組で1番バーディーのスタート。3番では難しいバンカーからパーセーブして見せる。5番パー5では2オンしながら3パットパーだったが、その後に奪った2つ目のバーディーで火が付いた。この時点で通算13アンダー。7番でもピン左80センチにピタリとつけてのバーディーを奪う。
続く8番ではピンの根元にキャリーする鋭いショットで80センチを決めると、9番では1.5メートルを入れて通算16アンダー。上位陣にすごい勢いで迫っていく。
バックナインに入っても勢いは止まらず、10番では4メートル、11番のパー3ではピンをさすようなショットで6連続バーディー。通算18アンダーで優勝戦線に浮上した。
怒涛の6連続バーディー。それでも優勝へのプレッシャーを自分のプレーに集中する方向へとうまく転じた。
「いつミスするんだろうって思いながらラウンドしてたけど、うまく切り替えてショットもパットもできました」と、いつも通りクールにプレーを続けた。
終盤に入ってもプレーぶりは変わらず、15番では7メートルのフックライン、17番では6メートルと長いバーディーパットを次々に沈めて他の追随を許さない。18番でも右上1.5メートルからのバーディーフィニッシュ。通算21アンダーまでスコアを伸ばして、いつもの笑顔で後続を待った。
伸び悩むコは通算16アンダー。一進一退の格闘を続けたブティエは、18番バーディーで終えたが18アンダー止まりで、古江の初優勝が決まった。
「まさかルーキーイヤーで優勝できるとは思わなかったので、ホントにうれしいな」と、喜びを口にした古江。次週のAIG(全英)女子オープンに向けて「この優勝が自信につながりました。またしっかり次の試合も頑張ります」と、メジャーへの意気込みを口にした。
古江と同じ通算11アンダー・9位タイから1つ前の組でプレーした畑岡は、ショットのキレは良かったもののパッティングがいま一つだった。前半2バーディー、1ボギーの後、バックナインに入ってすぐに3連続バーディーを奪うなど光るプレーも見せたが、4アンダー68で通算15アンダー。今季2勝目には手が届かず、5位タイに終わった。
「リンクスで毎日60台(68・69・68・68)をマークできたのがよかった、ビッグスコアは出せなかったけど決まれば20アンダーは行ってたかもしれない」と、古江のスコアを意識して悔しさを隠さない。次週のメジャーに向けても「ショットに関しては風の打ち分けができているので、後はもうグリーン上だけ」と、自信をのぞかせた。
笹生優花も10個のバーディーを奪ったが、ダブルボギーが2つで通算9アンダー。最終日になってようやくの60台だが、次週に向けて上り調子なところを見せた。なお、渋野日向子は予選落ちしている。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、昨シーズンまででプロ通算6勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。今季から米国女子ツアーに参戦し、トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンで同ツアー初勝利を遂げた。富士通所属。
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