「とにかく4日間戦いたい」 馬場咲希が予選突破へ思いを語る 単独首位は森田、1打差で小祝が追う

9月29日に国内女子メジャー「日本女子オープン」が開幕。今年の全米女子アマチュア選手権を制した注目の17歳・馬場咲希は、首位と6打差の22位タイで初日を終えた。

「楽しむことを一番に考えている」

◆国内女子プロゴルフ<日本女子オープン 9月29~10月2日 紫カントリークラブ・すみれコース(千葉県) 6839ヤード・パー72>

 馬場咲希が、首位と6打差の22位タイ発進。スタート前には驚き、初めての緊張を覚えながらもナショナルオープン初日をしっかりと楽しんだ。

スタート前には全米女子アマチュア制覇を記念した銀皿が贈られた 写真:清流舎
スタート前には全米女子アマチュア制覇を記念した銀皿が贈られた 写真:清流舎

 午前11時35分。ギャラリーが一番集まる時間帯のティーイングエリアで、馬場が目を丸くした。

 今大会は、JGA(日本ゴルフ協会)特別承認での出場。そのきっかけとなった、8月の全米女子アマ優勝をその場で表彰されたのだ。

「昨日?今朝?聞いてはいたけど、想像と違ってびっくりして…」

 名前をコールされる前に紹介される程度だと思っていたところ、大々的に表彰式が行われ、37年前に全米女子アマを制した先輩・服部道子から、記念のプレートが授与された。

 演出の派手さに驚きつつも「うれしかった」と、いつものように笑顔でスタートした。

 しかし、1番ホールのグリーンでは思わぬ事態に見舞われる。

「パットを打つときに、緊張で足が震えちゃって、なんでだろう? 分からないですけど、それが3ホールくらい続きました。緊張してるなと思ったけど、逆に楽しかったです」と笑う。

 目玉選手の一人として、初日はディフェンディング・チャンピオンの勝みなみ、今季好調の西郷真央と同じ組。そこで襲われたのは、経験のない緊張感だった。

 それでも「試合のフィールドには関係なく、楽しむことを一番に考えている」と言う姿勢通り、自分を取り戻したところに大物感が漂う。

「前半はフェアウェイキープ率100%のいいゴルフでした」と胸を張る内容で、7番パー5ではバーディーを奪取。しかし、10番から3ホール続けてバーディーチャンスにつけたものの、これを決めきれずリズムが狂い始める。

 ショットが曲がり始め、14番、15番で連続ボギー。それでも、上がり3ホールのピンチをいずれも切り抜けて、1オーバーでホールアウトした。

 目標は「順位とかじゃなくて、楽しみたいなと思います。自分のプレーをして、とにかく4日間戦いたい」。タフなセッティングを楽しむ時間は、より長い方がいい。

 首位とはまだ6打差。残り3日間、優勝争いに加わる可能性は十分にある。

森田遥が難コースを攻略し首位発進

 難コースを5バーディー、ノーボギーの5アンダーで首位発進したのは森田遥。

「フェアウェイキープはそこそこって感じでしたけど、外したときにラフではなく、バンカーとかだったのが流れを切らさなかった要因だと思います。パットもそこそこのが入ってくれて、終始いい流れでした」と18ホールを振り返った。

 距離が長く、フェアウェイを外すと深いラフが待ち構える難しいセッティング。ティーショットの許容範囲を広げるために、最初から外れるならラフよりもフェアウェイバンカーを選ぶようなコースマネジメントが奏功した。

 ナショナルチーム出身で、2013年には日本女子アマを優勝した森田。また、昨年の大会を制した勝みなみは2学年下で、2015年にやはり日本女子アマで優勝している。

「JGAの試合は年に1回。私はナショナルチームから上がっているので、思い入れがある大会です」と勝からの刺激もあり、勝利に向けて突っ走る。

 首位と1打差の2位には小祝さくら。同大会には過去5回出場しているが、予選を通過したのは2020年の1度しかない。

 2020年は、同学年の原英莉花と優勝争いを演じたが、4打差の2位と悔しい思いも味わっている。

「私もいつか取りたいなと思っています。(これまでは)メジャーだからって考えちゃってたんです。何も考えないように行こうと思って」と、気分を変えて臨んでの好発進だ。

 10代後半から20代前半の若手が次々と出てくる中、24歳にして早くも年齢を感じていると言う。

「疲れが取れないし、傷の治りも遅い」と口にするが、ポジティブな経験もネガティブな経験も重ねてきた今だからこそ、できることがある。

 気負い過ぎて苦手意識のあったナショナルオープン制覇に向け、小祝の戦いが始まった。

【動画】馬場咲希が放った“衝撃”ドライバーショット 「#280ヤードドライバー」
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