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- 涙の2勝目 金田久美子はなぜバンカーの外でクラブを握ってから砂に入るのか? 元コーチが解説
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」で優勝した金田久美子です。
怖がり”な性格がコースにハマった
10月28日から30日まで、埼玉県の武蔵丘ゴルフコースで「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」が開催されました。通算9アンダーで優勝したのは、金田久美子選手です。初優勝から11年189日ぶりというツアー記録で2勝目を飾りました。

金田選手と私の付き合いは古く、2011年に初優勝を遂げた後から数年間、彼女のスイングコーチを務めたことがあります。当時と今ではスイングはだいぶ変わりましたが、ゴルフに対して真面目に取り組む姿勢は今も当時も変わっていません。
例えば、ひと通り練習した後に、こちらが「少し休んだほうがいいのでは?」と言っても、「休むのが怖い」と練習を続けるようなタイプ。本当は休みたい気持ちもあるのでしょうが、調子が良いときでも調子を落としているときでも、手を緩めることがありません。そんな、少し“怖がり”な性格がこれまで彼女のゴルフを支えたのだと思います。
“怖がり”な性格はプレースタイルにも表れています。「攻める」よりも「守る」ウエートが大きいプレーヤーで、ガンガンいくタイプではありません。
今大会の最終日はスタートホールでバーディーを奪いましたが、次第にショットの当たりが弱くなってきた印象を受けました。また、パッティングの調子もあまり良くなかったようで、ホールを消化するごとにディフェンスの意識が強くなっていったように感じます。
しかし、これがコースにハマりました。最終日はグリーンのスピードが速く、乗せ場所を間違えると、3パットもありえる状況。また、グリーンの外してはいけないサイドに外せば、非常に難しいアプローチが残ってしまいます。金田選手の「守る」意識と経験値、そして技術の高さが光った最終日のラウンドでした。
さて、金田選手にはゴルフに対する姿勢以外にも、11年前から変わっていないところがあります。バンカーの入り方とグリップです。多くの人は、バンカーの中でクラブを握り、素振りをしますよね。しかし、彼女はバンカー外でグリップを決め、素振りをしてからバンカーに入ります。そして、砂の上では素振りせず、そのままスイングするのです。また、それほど距離が長くないバンカーショットでは、クラブをかなり短く握るのも金田選手の特徴です。
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