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- 「女子プロテスト」合格してもツアーまでの険しい道のり なぜか“アマ”として試合に出る選手も!?
11月4日、2022年度の女子プロテストが幕を下ろし、新たに20人のルーキーが誕生しました。厳しいサバイバルレースを潜り抜けた20人は、今後どんな流れでツアーに進出していくのでしょうか。
2回のQTを経て上位にいなければツアーには出場できない
厳しいサバイバルレースをくぐり抜けた20人が、JLPGA最終プロテストを突破しました。難コースとして知られる大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)での戦いだったにもかかわらず、合格ラインは72ホールで3オーバー。女子プロの卵たちのレベルが年々上がっていることが分かります。
既定の合格ラインは20位タイまで。今年は18位タイまでのちょうど20人が日本女子プロゴルフ協会会員になる資格を得ました。
この20人は今後どんな流れでツアーに進出していくのでしょうか。11月4日にプロテスト最終ラウンドを終えた合格者たちは、翌5日にオリエンテーションを受けています。彼女たちが来年ツアーに出場するためにはクオリファイングトーナメント(QT)で上位に入る必要があります。
まずは11月22日から4日間、3会場で行われる72ホールのファーストステージに出場しなければなりません。ここからは“プロの卵”同士の争いだったプロテストと違い、経験豊富なプロの先輩たちと数少ないツアー出場というイスを奪い合うことになります。
上位に入れば、11月29日~12月2日にJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)でのファイナルステージに挑みます。ここでの順位がQTランキングとなり、例年の実績を参考にすると、30位前後に入れば来年、前半戦と呼ばれる試合の大半に出場できることになります。
ただ、出場できることになったとしても油断はできません。第1回リランキング(日程未発表)までの成績によって出場優先順位の入れ替えがあるからです。これまでの制度だと、シーズン中、2度のリランキングが行われます。そうして出場した試合の結果で再来年のシード権が取れるか否かが決まるのです。
もしQTで上位に入れなくても、今年のプロテスト合格者は下部ツアーのステップ・アップ・ツアーには出場できます。ここで腕を磨いてチャンスを待つという手もあるわけです。
12月12日には入会式が行われ、16日まで新人セミナーで“プロの心得”を叩き込まれます。トーナメントの成り立ちや、社会人としての在り方、ファンやスポンサー、メディアとの接し方に加え、最近ではSNSのリテラシーなども教えられ“現場”に出る準備をします。
合格後、大忙しのルーキーたちですが、実は12月12日に入会式があるものの、正式にJLPGA会員となるのは来年の1月1日と決まっています。各種手続きなどもあることから、合格から2カ月近くの時間がかかるそうです。
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