桜舞い散る葛城決戦を制した穴井詩 方向性アップで今季は年間複数回優勝を目指す!

通算9アンダーでプレーオフに決着が持ち込まれた今年のヤマハレディースオープン葛城。ともにツアー3勝を挙げている穴井詩とささきしょうこの争いになったが、2ホール目でバーディーを奪った穴井がツアー4勝目を手にした。

プレーオフ3ホール目には行きたくない

◆国内女子プロゴルフ<ヤマハレディースオープン葛城 3月30日~4月2日 葛城ゴルフ倶楽部山名コース (静岡県) 6480ヤード・パー72>

 今大会を開催する時期の葛城GCといえば、コースへの導入路からクラブハウスへ辿り着く途中、満開に咲き誇る桜が名物だ。しかし、最終日に選手を出迎えたのは、強風で花びらが舞い散る桜吹雪だった。

 3日目までの穏やかな様子から一転、コース内を我が物顔で吹き荒れる春の風は気まぐれだ。急に強さを増したかと思えば、突然パタッと止んでみせる。当然、選手の打球にも大きな影響を与え、スコアを崩す選手が続出した。上位陣がことごとくスコアを崩していったのもそのためだ。

 それでも「みんな同じ条件なんだから」と、どの選手も前を向いて風に立ち向かう中、最終的に35歳のベテラン・穴井詩と26歳のささきしょうこが通算9アンダーまでスコアを伸ばし、プレーオフに持ち込むことに成功した。

ささきしょうことのプレーオフを制した穴井詩 写真:Getty Images
ささきしょうことのプレーオフを制した穴井詩 写真:Getty Images

 プレーオフの舞台は最終18番パー5。最初の勝負はともにパーに終わり、もう一度両者はティーイングエリアへ戻る。2ホール目、ティーショットはともにフェアウェイをキープ。続くささきの2打目は右サイドのバンカーにつかまり、穴井の2打目はグリーン左手前のバンカーにつかまった。ささきの3打目はピンまで約90ヤード残っていたが、ピン右上1.5メートルにつけて穴井にプレッシャーをかける。

 しかし、穴井も怯まない。3打目をピン手前1.5メートルに寄せ返した。ともにバーディーで3ホール目に突入するかと思われたが、ささきのパットは無常にもカップの右をすり抜けていった。

「3ホール目には行きたくない。ここで決めよう」と思い、しっかり打った穴井のボールはカップの中へ消えていった。その瞬間、4年ぶりのツアー4勝目を手にした。

飛距離だけじゃなく方向性も磨いた今シーズンの穴井詩
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