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- ゴルフ歴30年で書き始めた“キンクミノート”でツアー3勝目へ突き進む金田久美子
国内女子ツアー第9戦、パナソニックレディスオープン初日、3バーディー、ノーボギーでプレーした金田久美子が、首位と2打差の6位タイと絶好の位置につけた。ゴルフ歴30年にして始めた気づいたことを何でも書き留める“キンクミノート”での振り返りを通して、自分のゴルフと向き合っている。
「なんとなく久しぶりに自信を持ってゴルフできたかな」
◆国内女子プロゴルフ<パナソニックオープンレディース 4月28~30日 浜野ゴルフクラブ(千葉県) 6656ヤード・パー72>
“キンクミノート”効果で、金田久美子が好発進だ。
国内女子ツアー第9戦、パナソニックレディスオープン初日、3バーディー、ノーボギーでプレーした金田は、首位と2打差の6位タイと絶好の位置につけた。
5番パー3で8メートルを沈めて最初のバーディーを奪うと、7番では2.5メートルを決めて2つ目のバーディー。後半は、13番パー3でグリーン左手前から15ヤードのアプローチを、58度でロブショット気味に打って直接カップインさせた。
「初日は出遅れることが多いんですけど、今日はとりあえずすごくよかった。ショットも戻ってきた感じがあるし、なんとなく久しぶりに自信を持ってゴルフできたかな」と、プレーを振り返った。
昨年の樋口久子 三菱電機レディスで11年ぶりのツアー2勝目を挙げ、2023年シーズンに臨んでいる。これまで7試合に出場して5位が1回。そんな中で3週間ほど前から始めているのが、気付いたことをメモする習慣だ。
「再現性(を保つの)が苦手。起きたら(ゴルフの状態が)変わってる」と自己分析して苦笑したが、それを克服するための秘策が、毎日、寝る前にその日のプレーや気付いたことをメモすること。
「5~6年前に悪いとき、ひらめいたことをきれいに書くのはやったけど、今度はいろいろなことをとにかく書いてる。(ノートは)コンビニで売ってるこれくらい(B5サイズ)のヤツ。見せられないくらい汚いけど」と、少し照れくさそうに打ち明ける。
だが、きれいに書こうとした前回よりも、思ったこと、感じたことをそのまま書くので持続しやすいようだ。いいことも、悪いことも書くが、最後は「“でも頑張ろう”で締める」と、ポジティブに進もうとしていることが伝わってくる。
例えば、自分が猫背になっていたことに気づいて途中で直してよくなった日はそのことを、この日のプレーについては「よく耐えた。頑張ってる。明日も頑張ろう」などと、書き込むという。
3歳からゴルフを始めた金田は昨年33歳になった、ゴルフ歴30年にして始めた“キンクミノート”での振り返り。「意味あんのかな」と言いながらも続いているのは、書くことでの効果を少なからず感じているからに違いない。
試行錯誤の先にあるのは、もちろんツアー3勝目。
「(コースには)あまりいいイメージがないけど、自分の全力で頑張って、もったいないことはしたくない」と気持ちを引き締め、残り36ホールに挑む。
金田 久美子(かねだ・くみこ)
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。22年、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで11年ぶりのツアー2勝目を挙げた。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。
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