- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 渋野日向子が“テンフィンガーグリップ”に変更! 「スイング完成への近道になっている」
渋野日向子が「宮里藍サントリーレディスオープン」の初日に5バーディー、3ボギーの70で回り、2アンダーでホールアウトした。意外にも「テンフィンガーグリップ」への変更がスコアにつながっているという。
「一時的なものではなく長い目で」
◆国内女子プロゴルフ<宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 6月8~11日 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県) 6513ヤード・パー72>
渋野日向子のクラブを握るグリップがいつもと違っていた。
「今週はバレないようにしていたのに」と笑っていたのは、バットを握るように持つ「テンフィンガーグリップ」に変更してプレーしていたからだ。ちなみに渋野は元々、左手の人差し指と右手の小指を絡ませて握る「インターロッキング」だった。
「宮里藍サントリーレディスオープン」の初日、インの10番パー4からスタートした渋野は出だしからバーディーを奪うと12番パー5、15番パー4でもバーディーを奪取。後半も2番と4番のパー4でスコアを伸ばしたが、この日は2つボギーも叩いて70の2アンダーとまずまずの内容。

「まだ前半のほうが感触的にはよかったかなと思います。後半は足に若干、疲労があって、タイミングが合わずに右にも左にも行ったりするショットも多かった」と振り返る。
渋野は今週、グリップの握り方を変えて試合に挑んでいた。見れば一目で分かる「テンフィンガーグリップ」。勝みなみもこのグリップをしていることでも有名だが、「かっちゃん(勝みなみ)のを特に見ているわけでもない」という。きっかけは「父からやってみたらっていわれたから。まだ5日目です」と笑う。
「実際に(テンフィンガー)やってみると、ドローボールが出るのですが、引っ掛けているわけじゃない。自分の打ちたいボールも出ますし、しっかり振れています。ドライバーも結構飛んでいるんですよ」
テンフィンガーを採用したのには、手首のケガによる痛みを軽減させる意味もある。「この先のことを考えたら。一時的なものではなく長い目で見ている」と打ち明ける。
さらに「手応え的にも以前より、スイングの完成へ近道になってきていると思います。感じるのは球筋がいいこと。右に行ったとしても真っすぐな感じのボールが出る。最初の感覚が大事なので、やっていくしかないなと思っています」。
“ケガの功名”とでもいうべきか、渋野の新たな気づきがスイング完成に向けてプラスに働いている。初日から多くのギャラリーを引き連れていたが、2日目以降は新たなグリップでどこまでスコアを伸ばしていけるのかは一つの見どころだ。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、スタンレーレディスゴルフトーナメント、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで勝利。昨季は米ツアーを主戦場に戦った。国内ツアー通算6勝。サントリー所属。
最新の記事
pick up
ranking