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- 「新商品は飛ぶ!」という前提は危険!? 魅力的な冬のニューモデルを購入する際に実践するべき「失敗しない試打の方法」とは?
年末から年始にかけて、例年通りであれば各社から魅力的なニューモデルが続々登場するはずです。そこで、新しくクラブを購入する際に知っていきたい試打の方法をゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に聞きました。
自分の問題点をカバーしてくれそうなクラブを選ぼう
14代目となる「ゼクシオ14」が発表されました。例年どおりであれば、年末から年明けには海外ブランドのニューモデルも発表、発売されることが予想され、ニューモデルラッシュの季節を迎えます。
こうやって毎年どんどんニューモデルが発売されるなか、クラブの「買い替え」は何を基準に考えればいいのか。そもそも買い替えるべきなのか、それとも思いとどまるべきなのか。アマチュアにとっては悩ましいと思います。
そこでゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に、買い替えの判断はどうするべきかについて聞いてみました。
「ドライバーに関していえば、『新商品は飛ぶ!』という前提でニューモデルを選ぶことはやめたほうがいいと私は思っています。そもそも、フェースの反発規制が施行されて以降は、ニューモデルだからといってヘッドの絶対的な飛距離が劇的にアップするということはありません」
「もちろんテクノロジーはどんどん進歩しているので、性能がアップしているのは確かですが、だからといって過去のモデルと比べてモノ自体が明らかに飛ぶという変化はほとんど起こらなくなっているんです」(小倉店長)

では新商品を買っても飛距離は伸びないのかというと、そういうわけではありません。
アマチュアはいま、100%効率のいいスイングをしているわけではありません。アマチュアの飛距離アップは、ヘッドの飛距離性能そのものの向上ではなく、自分の問題点をクラブが改善してくれることによって得られると考えるべきです。そして、その問題点を改善してくれる機能は日々進化しているので、そこを補ってくれるクラブを見つけることが「飛ぶドライバーとの出会い」なのです。
「その意味では、ニューモデルのキャッチコピーを見て、自分の問題点を改善してくれそうだと思ったら、試してみるべきだと思います。スライスで飛ばないのなら『つかまる』、打点がバラつくなら『ミスヒットに強い』、スピン量が多くて吹き上がっているなら『低スピン』。そういったワードをチェックして、引っかかるものを実際に試打してみることが大事だと思います」(小倉店長)
もちろんそのためには、自分が飛距離をロスしている要因を知ることが大事。もしわからないなら、量販店でもメーカーのフィッティングルームでもいいので、とにかく試打してみることで問題点も浮かび上がってくるはずです。
できる限り「いま」の状態と条件をそろえて比較試打したい
ニューモデルが発売されると、ネット上にはそれを試打したり評価する情報がたくさん出てきます。これについても、小倉店長は「そのまま鵜呑みにはしないでほしい」といいます。
「比較試打などでどのモデルが飛んだかは、結局打った人との相性がすごく大きく出ます。ドローヒッターのプロが飛ばせたクラブが、スライサーのアマチュアにとっても飛ばせるクラブとは限りません」
「動画や記事の細部には、そういった説明があるはずですので、ネットなどで情報を得るなら、単純に印象で判断せずに、そういった点をよく見て、『自分にとってはどうだろう』という視点を失わないようにしてください」(小倉店長)
「自分視点」を持つためにも、試打は有効です。実際に自分で打ち比べて、事前情報にあった機能が自分にどう影響したかを確認したり、試打者がいっていた言葉が具体的にどういうことを指すのかを自分で体感することで、クラブ選びの判断の精度は上がっていきます。こういった経験なくして、本当に自分に合ったクラブとの出会いにはたどり着けません。
なお試打する際には、いま使っているクラブを持ち込んで比べることが大事だと小倉店長はいいます。シャフトを選べるのであれば、いま使っているシャフトと同じシャフトで試打するのが理想。同じメーカーのクラブなら、現在使用中のシャフトを差し替えて打つこともできます。もし可能なら、自分がコースで使っているボールで比べられたら最高です。できるだけ条件を「いま」にそろえる努力をすることが、正確な比較につながります。
「『いまより飛ぶ』クラブがほしいなら、『いま』の基準が絶対に必要です。その際、数値としての飛距離も大事ですが、あまりそれに引っぱられすぎないでください。むしろ、自分の問題点として想定していた『球の高さ』とか『つかまり』『左右ブレ』などの改善したい数値にフォーカスすることのほうが大事です。試打室の飛距離データは必ずしもコースでの飛距離とイコールではないということは、知っておいてほしいですね」(小倉店長)
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