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- 練習場のデータは当てにしない方がいいって本当!? 各番手の飛距離はどうやって計測するのが正確なの?
パターを除いた13本のクラブは、残り距離や各番手の特徴を生かして打ち分けができるよう、それぞれどのくらい飛ばせるのか把握しておくことが重要です。しかし、具体的な平均飛距離を分かっていない人も意外と多いかもしれません。
ラウンド中に最低5つ飛距離データを集めるのがベスト
14本あるクラブのうち、パターを除いた13本はグリーンまでの残り距離や各番手の特徴を生かして打ち分けができるよう、どのくらい飛ばせるのか把握しておくことが重要になってきます。

しかしビギナーやアベレージゴルファーを中心に、それぞれのクラブの平均飛距離をちゃんと分かっていない人も多くいるかもしれません。
では、各番手の平均飛距離を算出するにはどうすればいいのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「打球がどこまで飛んだかだけを見たいなら、練習場に行けば十分な気もしますよね。しかし、生きたデータを得たいのであればラウンドを繰り返して、それぞれの番手でどこまで飛んだのかを逐一メモしておくのが一番です」
「たとえば、自分が150ヤードほど飛ぶだろうと思っているクラブがあるのなら、できるだけ高低差やアンジュレーションが少ないフラットなホールを選んでショットします。そして着弾したと予想される地点までの飛距離を距離計や歩測などで求め、その場で番手ごとにメモをしていきます」
「ここで注意してほしい点が2つあります。まず一つ目、距離計を使って大体の飛距離を計測する場合、GPSを利用したタイプは状況によって正しい数値が出なかったり、近くに計測ポイントとして登録されていない場所があると、そもそも測れなかったりします」
「2つ目は、ものすごく芯が当たって飛んだショットや、明らかなミスショットは除外することです。普段の調子で出たショットのみを採用し各番手で最低5つのデータを集めれば、正確な平均飛距離が導き出せるでしょう」
しかし、着弾した後のアンジュレーションや地面の硬さなどにより、スピン量やキャリーまでの距離が同じであったとしても結果が変わってしまいます。従って、高低差やアンジュレーションが少ないホールで計測する必要があるのです。
さらに三浦氏は、「ドライバーからウェッジまで全ての番手を確かめる必要もなく、よく使うクラブ数本分の平均飛距離とそれぞれの差だけでも把握していれば、ほかのクラブの数値についてもある程度予測することができる」と付け加えます。
なぜ練習場はデータを集めるのに向いていない?
では、どうして練習場で平均飛距離を求めるのは、あまりオススメできないのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。
「まず練習場で使われているボールは、ネット保護の観点からコースで使用するボールより意図的に飛ばないように設計されている『レンジボール』であるのが一般的で、コースボールと比べておよそ5〜10%キャリーが短くなるといわれています」
「それに、ボールの交換を頻繁に行っていないところでは、古くて余計に飛びづらいボールが出てくることもありますし、本来あってはならないことですが、誰かが持ち込んだコースボールが偶然出てきて、1球だけ妙にデータが良くなっているという場合もあります」
「また規模が大きい打ちっ放しに行くと、一定の間隔でヤード数が書かれた看板や的が設置されていますが、意外と正確な位置に置かれているとは限りません」
「練習場側の事情に左右されず平均飛距離を算出したいのなら、ラウンドしながらデータを集めるのがベストといえるのです。ただ、最近ではシミュレーションゴルフを中心に『トラックマン』などの高性能な弾道計測機を備えた練習場も増えているので、ラウンド以外ではそういった場所に行くのも手ではあります」
メモを取って得られたデータから各番手の平均飛距離が導き出せれば、よりコースマネジメントやショットごとのクラブ選びがやりやすくなるかもしれません。
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