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- 倒れそうで不安だから… キャディーバッグは“横置き”で保管してもいいの? クラブに悪影響はあるか
自宅でのキャディーバッグの保管方法は立てたままが一般的ですが、「もしも倒れたらクラブが壊れてしまうから、横に寝かせるべきか」と考える人もいるでしょう。キャディーバッグは、横向きで保管してもいいのでしょうか。
バッグの型崩れや、長いクラブは破損のリスクも
キャディーバッグは、自宅でも立てたまま保管するのが一般的です。しかしなかには、「立てたまま置いておくと万が一地震などで倒れた場合クラブが壊れてしまうから、横に寝かせるのがよさそう」と考える人もいるでしょう。

では、キャディーバッグは横向きで保管しても問題ないのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「キャディーバッグを横向きに置いたまま放置すると、型崩れしやすくなる可能性が考えられます。中に入っているクラブは本数が多いほど重みとしてのしかかってくるので、バッグの床に付いている方の面がだんだんと平らになったり、へこんできたりします」
「その状態がクセ付くと、久しぶりに立てようとした時に全体的なバランスやシルエットがおかしくなるだけでなく、最悪の場合だと立たなくなってしまうこともあり得ます」
「最近では安価で持ち運びやすい軽量タイプのバッグが多いですが、値段の張る革製と比べると横からの衝撃に脆いというデメリットがあります。中でもナイロン製などは表面がやわらかく、たとえば横向きのバッグの上に荷物を置いたり棚の上からものが落ちてきたり、誤ってバッグにつまずいたりすると、中に入っているクラブが破損する危険性があります」
三浦氏は「クラブにトラブルが発生するとしたら、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーなどのシャフトが長めのクラブには特に気を付けるべき」と付け加えます。
なぜなら、パターやウェッジのようなシャフトが短めのクラブは、ほぼ全体がバッグの中に納まりきっている一方で、大きな番手のクラブはかなりはみ出し、その部分がほとんど無防備になってしまうからです。誤ってシャフトを踏んでしまったりするリスクを考えると、やはり横置きはオススメできません。
高温下での保管は想像以上に高い危険を伴う
また三浦氏は、「クラブやキャディーバッグの保管方法に関して、今の季節で最も気を付けてほしいことがある」と話します。
「自宅と駐車場との行き来でキャディーバッグを持ち運ぶのが面倒で、クルマのトランクに入れっぱなしにしている人もいるかもしれません。しかし、トランク内は空気の通りが非常に悪いため、特に夏場はバッグの型崩れはもちろん、クラブが著しく劣化してしまう恐れも生じます」
「ヘッドとシャフトの間は接着剤で繋がっていますが、インパクト時の衝撃には非常に強い耐性を持っているのに対し、熱にはめっぽう弱いという性質があります」
「直射日光を避けられたとしても、トランク内の温度が上昇すれば接着剤が溶けやすくなり、スイングした時にヘッドが抜けて重大な事故につながりかねません。また、湿度が高い場所だとスチールシャフトにサビが発生したり、バッグの内側がカビてしまう恐れもあるので、近くに除湿剤を置いておくことをオススメします」
「ラウンドの頻度が少ない人は出し入れして中を確認する機会も減りがちなので、バッグに触る回数があまりないなら対策をしておくべきです」
なお三浦氏は自らが行うレッスンの中で、自宅でのキャディーバッグの保管方法について、「スタンド式でないものはとりわけ倒れないように注意する」「クラブ同士の隙間はタオルなどで埋めておくと、最悪倒れてしまっても被害を最小限に抑えられる」と指導しているそうです。
皆さんもクラブやキャディーバッグを使用しない時の適切な扱い方を、いま一度おさらいしておきましょう。
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