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- グリップがドロドロになるかも!? 高温になる車のトランクにゴルフクラブを放置することで起こる恐ろしい現象とは?
今年の夏は信じられないような暑さが続いています。多くのゴルファーは大丈夫だと思いますが、改めてゴルフクラブを高温になるクルマのトランクに放置するリスクを専門家に聞きました。
ゴルフクラブに使用されている接着剤は高温に弱い
まさかとは思いますが、キャディバッグの収納場所は車のトランクという人、いませんよね。
炎天下の車内温度は短時間で50度以上まで上昇するといわれています。そんな高温の場所に、キャディバッグを車内に置いたままにしておくとどんな現象が起きるのか、専門家に聞きました。
話を聞いたのは、東京都新宿区市谷左内町にあるフィッティングスタジオ「4Plus Fitting Labo&Golf Salon」代表の吉川仁氏。フィッティングのため、お客様のクラブを計測することや、 工房も兼ねていて、リシャフトなどのクラフト業務も行っています。そのため、さまざまな状態のゴルフクラブを見てきています。

吉川氏は「キャディバッグを車のトランクに保管している人、意外に多いのですが、本当にやめたほうがいいと注意喚起しています」と、その危険性を話してくれました。
「ゴルフクラブはそれぞれのパーツを接着剤でつないでいます。ヘッドとシャフトをつないでいる部分にも接着剤が使用され、リシャフトなどでヘッドとシャフトをはずすときは、接着部分に熱を加えてゆっくりとはずしていきます。つまり接着剤は熱によって、溶けやすく、そこに衝撃が加わるとはずれてしまうこともあるのです」
「さらに、最近はドライバーのほとんどが弾道調整つき、いわゆるカチャカチャタイプ。スリーブで装着されていますが、スリーブの差し込み部分がかなり浅いメーカーもあり、ヘッドとシャフトを直接つないでいるものより、はずれやすくなっていると考えたほうがいいと思います」
実際に車の中に置きっぱなしのクラブで、ラウンド時のショットの衝撃で、ヘッドがはずれてしまい、修理に持ち込まれるケースもあるとのことです。ヘッドがはずれて、事故に繋がったら……考えただけでもぞっとしちゃいます。
グリップの劣化を早める原因にもなる
また、グリップ部分も熱に弱く、劣化を早めることになるといいます。「グリップの素材自体、ゴムであったりそれ以外の樹脂であったり、決して熱に強いとはいえません。膨張して空気入って、ずれるなどの現象がおきやすくなりますし、劣化も早くなります」
「また、両面テープでシャフト部分とつながっているような状態ですから、高温状態のところにおいてあると、接着が弱くなり、抜けるまではいかないまでも動いてしまって、向きがずれたり、微妙に浮いてきてしまったりすることは多いです。とにかく、高温になる車の中にクラブを置いておくのは危険と考えてください」
「マンションの地下駐車場や自宅のガレージなど、太陽が当たることがなく、常にヒンヤリしている場所に車を置いているのであればまだしも、それ以外の駐車場の方は、無理にでもクラブ置き場を室内に作るようにしてください」と話してくれました。
車のトランクにクラブを置きっぱなしにしておくのは、盗難のリスクも高まります。クラブはゴルファーにとって、大切な相棒です。道具がなければ、プレーはできません。キャディーバッグ置き場は室内に設けて、大切に扱ってあげてください。
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