- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- ヘッドは大きければいいわけじゃない! ビギナーが“本当に易しいドライバー”を見極めるための新常識
ドライバーの打ちやすさはヘッドの大きさだけでは決まりません。重心設計や慣性モーメントなどの要素を理解し、レベルより少し優しめのモデルを選ぶことで安定感が増し、上達の近道となります。
ヘッドの大きさだけが易しい理由ではない
ゴルフメーカー各社は新しいドライバーを次々と開発し、店頭には多彩なモデルが並んでいます。しかしビギナーやアベレージゴルファーにとっては「見た目はどれも同じ」に映り、「何を基準に選べば打ちやすいのか」と疑問に思う人も多いでしょう。
レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏によれば、易しいドライバーを決定づける要素は単なる「ヘッドの大きさ」だけではありません。

「飛ぶドライバーの第一条件はヘッドサイズですが、現在はルール上限の460ccが主流となっており、大きさだけで差をつけるのは難しくなっています。そこで重要になるのが『スイートスポット』の広さです」
スイートスポットを広げるには「重心深度」「重心距離」「重心高さ」の3つの要素が関係します。深度が深いほど打点が広がり、重心距離が短いほどボールをつかまえやすく、重心が低いほど高弾道でスピン量を抑えられるという効果があります。
さらに、インパクトでのブレにくさを示す「慣性モーメント」も大切です。左右方向(トゥ〜ヒール)は曲がり幅を抑え、上下方向(ソール〜クラウン)は飛距離のバラつきを軽減します。最近は合計値が1万を超える「10K」モデルも登場し、安定性を求めるゴルファーに人気を集めています。
本当に選ぶべきドライバーは「レベル相応」ではない?
では、ビギナーやアベレージゴルファーが選ぶべき一本とはどんなモデルでしょうか。関氏はこう指摘します。
「ビギナーでもスライスが少ない人や、弾道が高すぎる人などタイプはさまざまです。ただ共通するのは“ミート率が低い”こと。ですから、その時点での自分の実力に対して、少し優しめのドライバーを選ぶのが最も効果的です」
難しいクラブで練習すれば上達できる、という考え方は大きな誤解です。むしろ悪いクセを助長しかねません。高額なドライバーは買い直しに躊躇するかもしれませんが、「少しつかまり過ぎる」「少し球が上がり過ぎる」くらいの優しめモデルを選ぶことが結果的に上達への近道になります。
ドライバーは天候や体調の影響を受けやすいクラブです。どんな状況でも安定したショットが打てる一本を選ぶことこそ、スコアアップの第一歩。ドライバー選びを誤って自ら苦手意識を作ってしまう前に、自分に本当に必要な要素を見直してみるのが大切です。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking