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- 「打ち込み常習犯」「クラブ泥棒」 ゴルフ場を出禁になったゴルファーの実例に驚愕… 無意識にタブーを犯しているケースも
毎年、ゴルフ場を出禁になる人は一定数いるようです。彼らが犯してしまったタブーとはどのようなものなのでしょうか。実例をもとに探ります。
過度な打ち込み、タトゥー入りでの入浴… ゴルフ場を出禁になるケースとは
昨今、さまざまな業界で「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が問題視されています。飲食店では入店を拒否されるケースもありますが、紳士のスポーツとされるゴルフ場でも例外ではなく、「出入り禁止(出禁)」を言い渡されるゴルファーが一定数いるようです。では、どのような行為が出禁につながるのでしょうか。岐阜県のいわむらカントリークラブの支配人・志村努氏は次のように話します。
「注意しても過度な打ち込みをやめなかった70代の男性ゴルファーを出禁にしたことがあります。土日のゴルフ場は1組3~4人で回ることが多く、全体のペースが揃いやすいのですが、平日は2サム(2人1組)で来場される方も多いため、前の組が4サムの場合はどうしても待ち時間が発生します。

その方は平日に2サムで来場されることが多く、せっかちな性格なのか、前組の進行が遅いと感じると問答無用で打ち込みを行い、前組を危険にさらしていました。前組の進行には問題がなかったため、最終的に出禁を言い渡す結果となりました」
打ち込みは重大な事故につながる危険行為で、故意に繰り返す場合は出禁となっても不思議ではありません。一般的には「前組の50ヤード手前への着弾」「落下音が前組に聞こえる」といった状況が打ち込みに該当するとされるため、距離には十分な注意が必要です。
また、入浴に関するルール違反が原因で出禁となったケースもあるといいます。
「インバウンド観光客の増加にともない、タトゥーがあっても入浴できる温泉施設が増えていますが、多くのゴルフ場では依然として禁止です。タトゥーが入ったゴルファーが入浴し、他の来場者からクレームが入って出禁としたケースもありました」
時代の流れによってはゴルフ場でもタトゥー解禁が進む可能性がありますが、現状では禁止が大半です。出禁になるとシステム上の記録が残り、系列のコースでは二度とプレーできなくなるだけでなく、周辺のゴルフ場の支配人同士で情報が共有されることもあるといいます。
さらに最近では、クラブの盗難という悪質な事例も発生しています。
「これは出禁というより警察案件ですが、若者2人が前組の置き忘れたクラブを盗んだ事件がありました。茶店付近にクラブを忘れたとの連絡があり、後続組の若者2人に回収をお願いしたのですが、『見当たらなかった』と言って戻ってきました。
しかし監視カメラを確認すると、そのクラブを回収して別の場所に隠している姿が映っていました。後日取りに来て売却しようと考えていたようです。最終的に警察対応となりましたが、当然ながら当ゴルフ場でプレーすることは今後ないでしょう」
セルフプレーが主流となり、キャディーが近くにいない状況が増えたことで、盗難被害も増加傾向にあるといいます。回収して届けてくれる親切なゴルファーが大半ですが、悪意のある人もいるため注意が必要です。
年配ゴルファーによるカスハラも発生
ゴルフ場のスタッフに対して過度なカスハラを行い、出禁になるケースもあるといいます。
「特に年配のゴルファーに多いのですが、執拗にクレームを繰り返す方がいます。高級コースのメンバーが、大手のパブリックコースを利用した際に、『こんなに待たされるのはゴルフじゃない』『レストランの料理がまずすぎる』などと声を荒らげるケースが少なくありません。
高級コースは15分間隔でスタートし、キャディーもつくため、ほとんど他の組と出会わないよう配慮されていますが、それは相応の料金を支払っているからこそ受けられるサービスです。価格を抑えたゴルフ場では同じ対応はできません。それでも無理な要求をする人が一定数います」
昨今ではゴルフ場側もカスハラに対し、具体的な対策や指針を示すようになっています。「お客様は神様」という言葉を盾にした理不尽な要求は、もはや通用しない時代になっています。他のゴルファーやスタッフへのリスペクトを忘れず、紳士的なプレーを心がけたいものです。
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