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- 【連載コラム】日本シャフトの“二刀流”開発者を直撃! ハイブリッドシャフト「G.O.S.T」に新スペック“HL”を追加したワケとは<PR>
【連載コラム】日本シャフトの“二刀流”開発者を直撃! ハイブリッドシャフト「G.O.S.T」に新スペック“HL”を追加したワケとは<PR>
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日本シャフトは、スチールシャフトとカーボンシャフトをどちらも手がける総合シャフトメーカーとして知られています。今回は、「N.S.PRO MODUS3 HYBRID Graphite On Steel Technology」の設計を行った開発課課長の井上明久さんに、スチールとカーボンのストロングポイントを生かしたハイブリッドシャフトが生まれた背景や、2025年10月1日に新スペックが追加される理由を聞いてみました。
社内に2人しかいない“二刀流開発者”
日本シャフトは、スチールシャフトとカーボンシャフトをどちらも手がける総合シャフトメーカーとして知られています。ただ、同社の中でどちらの設計も行う開発者は、現在のところ2人だけだそうです。
そのうちの一人が開発課課長の井上明久さん。開発一筋で30年近く過ごしてきた井上さんに、スチールとカーボンのストロングポイントを生かしたハイブリッドシャフト「N.S.PRO MODUS3 HYBRID Graphite On Steel Technology」が生まれた背景や、2025年10月1日に新スペックを追加する理由を聞きました。
![数々の名シャフトを世に送り込んだ日本シャフトの開発課課長・井上明久氏[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_001_250715.jpg)
北海道旭川市出身の井上明久さんが日本シャフトに入社したのは1997年のことです。横浜工場の開発部に配属され、入社当時からゴルフシャフトの設計に携わりました。
「最初はシャフト設計の勉強をしながら、カーボンシャフトや、OEMといった他社ブランド製品の製造に対応していました。もともとモノづくりが好きだったので、当初からシャフト開発にやりがいを感じていました」(井上氏)
入社から2年後、日本シャフトの開発拠点が横浜から長野県の駒ヶ根市に移ります。それに伴って井上さんも、駒ヶ根工場勤務になりました。
![生産本部 駒ヶ根工場の次長も兼任する井上氏。工場取材の際には細かく生産ラインを説明してくれた[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_002_250715.jpg)
「駒ヶ根に移ってからは、スチールシャフトの開発も任されるようになりました。カーボンとスチールは特性が異なるし、設計自由度も違います。全く別のアプローチで設計していく必要がありました」(井上氏)
ストロングポイントを生かして往年の名器を開発
これまで井上さんが開発したモデルは、カーボンシャフトでは「N.S.PRO GT」シリーズ、スチールシャフトでは「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」、「N.S.PRO MODUS3 WEDGE」、「N.S.PRO 850GH」など。日本シャフトの名器といわれるモデルを数多く手がけています。
![「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」も井上氏が開発に携わったモデルの一つ。多くのゴルファーの手に届いた名器だ[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2025/05/NS_1_017_250507.jpg)
井上さんをはじめとする開発チームのストロングポイントがいかんなく発揮されたのが、2019年に発売されたユーティリティー用シャフト「N.S.PRO MODUS3 HYBRID Graphite On Steel Technology」でした。
その名の通り、スチールシャフト本体の上にカーボンを積層したこのモデルは「Graphite On Steel Technology」の頭文字をとって「G.O.S.T」と呼ばれ、多くのゴルファーに愛用されています。
ハイブリッドシャフト「G.O.S.T」誕生秘話
そもそも「G.O.S.T」が誕生した背景には、PGAツアーの現場ギア担当からのこんなリクエストがあったそうです。
![「N.S.PRO MODUS3 HYBRID Graphite On Steel Technology」のプロトタイプ[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_011_250715.jpg)
「多くの選手がユーティリティーのシャフト選びに困っている。彼らが満足するシャフトを開発できないか」
PGAプレーヤーのニーズに応えるため、まず着手したのがスチール素材単体でのシャフト開発でした。しかし、米国からは「もっとしっかりしたシャフトにしてほしい」というフィードバックが返ってきたそうです。
![スチールシャフトの強度を保ちながら軽量化するのは、日本シャフトの得意分野であった[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_006_250715.jpg)
「どうすれば剛性を高められるのか試行錯誤した結果、カーボン素材を積層してスチールシャフトの硬さを補ってみたらどうだろうという発想が生まれたんです」(井上氏)
そこで試みたのが、本体となるスチールシャフトの強度を保ちながら軽量化することでした。トレードオフの関係にある「強度の維持」と「軽量化」ですが、日本シャフトには「N.S.PRO 950GH」や「N.S.PRO Zelos」シリーズなどで培った軽量スチールの圧倒的な開発力と実績があります。そのため、この課題は難なくクリアできたそうです。
ツアープロからの「G.O.S.T」の評価は上々! 一方、市場では?
「苦労したのは接着の問題でした」と井上さんは当時を振り返ります。
「スチールとカーボンはたわみ方が違うため、うまく接着しないと剥離してしまうんです。何度も試作を重ねて特許の特殊接着技術を採用し、スチールシャフトの全長にカーボンを重ね合わせることに成功しました」(井上氏)
![ロボットを用いて何度も試作品を試す[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_005_250715.jpg)
スチールとカーボンのハイブリッドという新たな視点で開発されたユーティリティー用シャフトは、ローンチされるやいなやPGAツアーだけでなく国内男子ツアーでも多くのプロに使用されることになりました。こうして「G.O.S.T」はツアーの現場で実績を積み上げていきます。
しかしその一方、一般販売されるとアマチュアゴルファーからは「硬すぎる」、「球が上がらない」という声も上がってきたといいます。
「『G.O.S.T』の対象ヘッドスピードは45メートル毎秒以上ですが、最終的にPGAツアーからOKが出たスペックはわれわれの想定よりもかなりしっかりしたものでした」(井上氏)
ツアープロやアスリートゴルファーに高く評価される「G.O.S.T」ですが、「もっと多くの人に手にしてもらいたい」と井上さんをはじめとする開発チームは、新スペック「HL(ハイローンチ)」の開発に着手しました。
新スペックはフィーリングの良さと球の上がりやすさを追求
「『HL』のターゲット層はヘッドスピード40~43メートル毎秒のアベレージゴルファーです。単純にフレックスを下げただけではフィーリングが良くなかったので、先端剛性もわずかに落としてフィーリングの良さと球の上がりやすさを追求しています」(井上氏)
「HL」は従来スペックと同じく元調子表記ですが、もともとラインアップされていたスペックよりも少し先端側にキックポイントが寄っているそうです。これが球の上がりやすさを演出しているわけです。
![新スペック「N.S.PRO MODUS3 HYBRID HL G.O.S.T」は先端剛性をわずかに落としてフィーリングの良さと球の上がりやすさを追求している[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_013_250715.jpg)
新スペック「HL」が追加されるのは2025年10月1日。これまで「G.O.S.T」が硬くて扱えなかった人や、既存のユーティリティー用シャフトに悩みを抱えている人は新たな世界が開けるかもしれません。
最後に、新スペックの「HL」を手にしながらインタビューに答えてくれた井上さんに、今後の目標を聞いてみました。
![世界中のゴルファーにとっての定番シャフトを手がけることが目標と語る井上氏[写真:角田慎太郎]](/wp-content/uploads/2026/07/nipponshaft4_008_250715.jpg)
「私が入社した30年ほど前と比べると、日本シャフト製品は広く認知され、幅広いゴルファーに使っていただけるようになりました。しかし、現状に満足することなく、もっともっと広めていきたいですね。日本だけでなく世界中のゴルファーにとっての新たな“定番シャフト”を手がける開発者になることが私の大きな目標です」
井上さんはそう力強く語ってくれました。






