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- 昨年より80人多い692人がエントリーで超“狭き門”に! 1次予選がスタートした女子プロテスト「合格までの道のり」
全国6会場で行われる女子プロテスト第1次予選が7月2日から始まった。
受験者数は右肩上がりで増加
ツアーでの活躍を夢見る女子ゴルファーが挑むJLPGAプロテストが始まった。全国6会場で行われる1次テストはすでに始まっており、エントリーは全部で692人もいる。直前の棄権などで人数が減る可能性は十分にあるが、それでも今年のエントリーは多い。
過去10年の1次予選からの受験者数(こちらは実際に受けた人数)を見ると、2013年が260人。以来、多少の増減はあるものの、ほぼ右肩上がりに増え続けている。

過去最多は2023年の615人。2024年は612人とわずかに減ったが、棄権者数などによるものと思われる。だが、今年のエントリー数は特筆すべき多さといっていい(別表参照)。「昨年の1次から最終までの延べ受験者数とほぼ同じになっています」(JLPGA広報)というほどだ。
JLPGAの制度が何度も変更されているため一概に比較するわけにはいかないが、過去最多の受験者数は1998年の839名。当時はQT制度導入(2002年)以前のため、プロ志望者がテストに集中していた。
QT制度導入後は、プロテストとQTから試合で結果を出そうという者とにルートが分散し、受験者が減った時期がある。

2019年にJLPGAは再び制度を変えた。QT制度はあるものの、前述のように出場を会員に限ったため、再びプロテスト受験者が増える傾向に拍車がかかったようだ。
最終テストは11月4日からの4日間
今年のテスト詳細に話を戻そう。1次から挑んだ者は、9月の2次(3会場)で上位に入れば11月の最終テストへと進める。ここで20位タイに入った者だけが、合格。JLPGAのライセンスを手にできる約4か月に及ぶ壮絶なサバイバルレースの幕開けだ。
受験資格は、その年4月1日時点で満17歳以上の女子(出生時)。JGA/USGA ハンディキャップインデックス5.0以下の者であれば、1次から挑むことができる。
AからFまでの全国6会場の先陣を切ったのは、サミットGC(茨城県)のB会場。7月2~4日までの54ホールで行われ、117人が出場した。通算15アンダーの乗富結を筆頭に佐渡山理莉(通算10アンダー2位)ら35位タイまでの38人が2次テスト進出を決めた。
1次テストはこの後、16日からのF会場(福岡県・西日本CC)、23日からのC会場(静岡県・裾野CC)、30日からのA会場(福島・五浦庭園CC)とD会場(滋賀県・信楽CC田代C)、8月6日からのE会場(愛媛県・エリエールGC松山)と続く。各会場の2次への進出者数は現地での発表となるが「約3割程度の見込み」(JLPGA)ということだ。
実は、ゴルフのうまい17歳以上の女性ならだれでも受けられる1次テストだが、1回でも92以上を叩いてしまうとそこで失格が決定、次のラウンドへは進めない“足切り”もある。
1次各会場の上位選手が進む2次テストは、3会場(A:9月2~5日・茨城県・静ヒルズCC、B:9月9~12日・千葉県・GC成田ハイツリー、C:9月9~12日・兵庫県・有馬CC)で開催される。1次を免除された前年度最終プロテスト出場者、6月最終金曜日(27日)時点でのロレックスランキング400位までの申込者のうち上位30名、上記以外でJLPGAが承認した者たちで、現状では81人。実力者たちが加わることによって戦いは厳しさを増すことになる。
最終テストはJFE瀬戸内海CC(岡山)で11月4日からの4日間だ。2次から勝ち上がった選手たちに、2次までを免除されたさらに力のある者たちが参戦してくる。JGAナショナルチームのメンバー(当該年度)、ロレックスランキング50位までの者(7月25日時点)、世界アマチュアランキング10位までの者(同)、過去3年間の日本アマ・日本ジュニア15~17歳の部優勝者、日本女子学生優勝者、日本女子オープンローアマ(いずれも過去3年間)、ステップアップツアー優勝者、およびJLPGAが承認した者。実績十分の強者たちが加わる最終決戦で20位以内という究極のサバイバルとなる。
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