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- 初日首位発進の櫻井心那 その陰にあった“キャディー吉田弓美子”の助言とハイテンション 「ディズニーランドに行く仲」
ツアー4勝の櫻井心那(さくらい・ここな)が「CATLadies」初日を「65」でプレー。キャディーを務めるツアー7勝の先輩・吉田弓美子(よしだ・ゆみこ)とのタッグで、7アンダーの首位タイと好発進を決めた。
掘り出し物のパター「感触がいい」
◆国内女子プロゴルフ
CAT Ladies 8月22〜24日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6652ヤード・パー72
ツアー通算4勝の櫻井心那が約2年ぶりの優勝に向け、初日から好発進を決めた。

出だし1番パー5からスーパープレーが飛び出した。ピンまで残り240ヤードの2打目を、3番ウッドで50センチに寄せる会心のショットで難なくイーグルを奪取。
さらに8番からは圧巻の4連続バーディー。上がりの17番パー3は5メートルのバーディーパットを沈め、最終18番パー5は3打目のアプローチを2.5メートルに寄せて2連続バーディーで締めくくった。
1イーグル、7バーディー、2ボギーの「65」、7アンダーの首位タイで初日を終えた。
この日の好調の要因は2つ。その一つは今週から変えたパターの効果だ。コーチの目澤秀憲氏が「学生の頃に使っていた」というピンの「アンサー4」。
「目澤さんのスタジオから掘り出したのですが、かなり古めのものです(笑)。それで打ってみたらすごく感触が良かった。フェースの開閉が自然にできているようです。あとは打った時の音が高い。私は音がするパターが好きなんです」
今日のプレーは「100点満点」と自画自賛するが、スコアが伸びたもう一つの理由に、ツアー通算7勝の吉田弓美子がキャディーを務めたことも大きい。
「自分はもっとやれる」と思っている
櫻井がプロ1年目の時、吉田とは下部のステップ・アップ・ツアーで一緒に回ったこともあり、「めちゃくちゃうまいなと思っていた。すごい人」と尊敬する。面倒見のいい姉御肌の吉田とはすぐに意気投合。
「食事に行ったりしますし、オフにはディズニーランドにも遊びに行く仲」とも明かした。オフに冗談でキャディーのお願いをすると「じゃあCATで!」と二つ返事で了承してくれたという。
「弓美子さんに初めてキャディーをしてもらいましたが、いい緊張感がありました。でもめっちゃ楽しかったです。終始、笑わせてきて(笑)。私はミスを引きずるタイプですが、ハイテンションな弓美子さんはポジティブ思考。技術的なことは別ですが、とにかく楽しく回らせていただきました」
ほどよい緊張感の中でも、櫻井がリラックスして試合を楽めるように吉田が“メンタル面を支えた”というわけだ。
かつての強さを少しずつ取り戻しつつあるが、現状には満足していない。
「今は目の前のことをやりすぎて……。目標じゃないですが、メジャーとかの難しいセッティングで優勝したいという思いはあります。それに『自分はもっとやれる』と思っているのに結果が出ない。でも力はすごくついていると思うし、ゴルフもうまくなっているのは自分なりに感じています。基礎が固まってきている。きっかけがあれば(優勝は)いける」
2日目も伸ばすことができれば、2023年に制した「富士通レディース」以来の優勝も十分見えてくる。
櫻井 心那(さくらい・ここな)
2004年2月13日生まれ、長崎県出身。21年11月のプロテストに合格。尾関彩美悠、佐藤心結らと同期のJLPGA94期生。22年はステップ・アップ・ツアーを主戦場とし、下部ツアー年間最多記録となる5勝を挙げた。23年は「資生堂レディス」でJLPGAツアー初優勝を飾ると、10代で通算4勝を挙げる史上3人目の快挙を達成した。
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