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- “らしさ”を取り戻した原英莉花 一時は首位に1打差まで迫る猛追も…松山の地で過ごした充実の4日間
「大王製紙エリエールレディス」最終日、逆転優勝を狙った原英莉花(はら・えりか)だったが、通算8アンダーの7位タイでフィニッシュ。次戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の出場権を獲得できなかった。スポット参戦となった国内女子ツアー3試合の結果は予選落ち、4位タイ、7位タイとなった。
悔しかったけど楽しかった国内最終戦
◆国内女子プロゴルフ
大王製紙エリエールレディスオープン 11月20~23日 エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県) 6595ヤード・パー71
一時は首位のウー・チャイェンに1打差まで迫った原英莉花。しかし、14番以降はスコアを伸ばせず、さらに18番パー4でダブルボギーを叩き、通算8アンダーでフィニッシュ。首位と7打差の7位タイで4日間を終えた。
「優勝は狙っていましたよ。全然パットが入らないんだから困っちゃうって」。バーディーを奪えずイライラが募る間に、ウーがスコアを伸ばし、気がつけば手が届かないところまで離されていた。
それでも最終18番では意地を見せようとしたが、ティーショットを大きく左へ引っかけてしまう。アプローチもショートして、無念のダブルボギーとなった。

今大会で優勝して次戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場するという計画は失敗に終わったが、それでも国内女子ツアーでは久々に優勝を意識しながらのラウンドができた。「悔しいですけど、楽しかったです」というのは、素直な感想だろう。
今季は米女子下部ツアーを主戦場とした原。目標どおりポイントランキング5位に入って、来季の米レギュラーツアー出場権を獲得。「人生一楽しかったです。来年はさらに目標を高くしていきたいなって気持ちにさせてくれた1年でした」と振り返る。
慣れない米国での生活だったが、自分のゴルフを取り戻し、さらなる成長を願っての武者修行でもあった。原のデビュー当時は圧倒的な飛距離を武器に、ダイナミックなゴルフが特徴だったが、いつの間にか曲げたくない気持ちが強くなり、原らしさが消えていた。
しかし、今大会では2日目の17番パー5の第2打でカップをかすめる“アルバトロス寸前”のショットを披露。ところが、3日目は同じホールでティーショットを右の池に入れ、さらに3打目を左の池に入れてのダブルボギーに。いい意味でも悪い意味でも、以前の原らしさを見せていた。
このオフはみっちりとトレーニングを行う予定だが、米女子ツアーでの成績はもちろん、持ち前のドライビングディスタンスにも注目したいところだ。
原 英莉花(はら・えりか)
1999年2月15日生まれ、神奈川県出身。2018年プロテスト合格。“黄金世代”の一人として18年から早くもシード獲得し、翌19年には初優勝。20年には「日本女子オープン」「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」と公式戦2冠を達成した。23年はヘルニア手術を乗り越え、2度目の「日本女子オープン」制覇。25年シーズンは米下部のエプソンツアーを主戦場とし、8月の「ワイルドホース女子ゴルフクラシック」で同ツアー初優勝を飾った。
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