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- 原英莉花や西郷真央を輩出した「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」とは? 合否のポイントや合格後にできることを聞いた
今年で8回目を迎えた「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクションsupported by ISPS HANDA」が、2月1、9日に開催されました。合否を決めるポイント、そして合格者はアカデミーでどのような練習をしているのか、同アカデミーの師範代である山田竜太プロに聞いてみました。
「頑張ろうとしている」姿勢を重視
今年もレベルの高い中学生、高校生が参加した「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクションsupported by ISPS HANDA」。果たして、合格の成否を決めるポイントはどのようなところにあるのでしょうか。
同アカデミーの師範代を務める山田竜太プロによれば、「うまくなりかけの子が、どれだけ頑張ろうとしているのかという点しか見ないですね」と、まずはメンタル面がチェックポイントになります。

セレクションでは、受験生がボールを打つ際に必ず山田プロが正面に回り、アドレスとグリップをチェック。
「特にグリップですね。やはりグリップにはその子が持つ感覚って出るんですよ」
基本の“き”ではあるが、正しいグリップでクラブを握っているジュニアはスイングも変則ではなく、ボールをヒットする感覚にも優れていることが多いとのこと。そのため、アカデミーに入ってからもそれほど大きくいじる必要がないので、技術の習得も早くなります。
「ジュニアの場合、グリップ一つ直しただけで、それを自分のものにするのに1カ月はかかります。その間に試合に行って成績を出すのは難しいですからね」
ジャンボ自身、グリップを少し変えただけでも、常にクラブを握ってチェックしてきたといいます。クラブと体との唯一の接点でもあるだけに、疎かにできないのでしょう。
また、セレクションではジャンボ特製の素振り棒をどのように振っているのかも採点基準となります。アカデミー生はプロを目指すわけですから、当然、基準以上の飛距離を求められます。そのためには、クラブを振るスピードや力が必要であり、素振り棒でのチェックというわけです。
「野球でいえば投手の球速がゴルフでの飛距離という考えです。甲子園大会で球速130キロの投手がプロになりたいといっても難しいでしょう。理想はMAX160キロを出せるけど150キロ台後半に落としてコントロールすることであり、そこにどれだけ近づけていけるかが大切です」
その意味では飛距離に関してポテンシャルが高いジュニアは、合格しやすいといえるでしょう。
ただ、大切なのは合格した後です。アカデミーはドライバーからアイアンまで本球で打てるだけでなく、アプローチ練習場やバンカー、パッティンググリーンも完備しているだけに、練習環境としてはかなり恵まれているといえるでしょう。
「技術的なことはもちろん教えていますが、それ以前にアカデミーでは体づくりを重視しています。体がないと身につかない技術もありますし、練習でケガをしないためにも体力は必要だからです。他所では楽をしてもいいけど、ここにきたときはしんどいことをしなさいといっています」
バンカー内でのタイヤ引きや上り坂でソリを押すといった、足腰を鍛えるメニューは多くあります。中には苦しさを感じて、体力のなさに自信を失うジュニアもいますが、そんなときは「誰に認められ入ってきたのか」を考えるようにアドバイスするそうです。
確かに、ゴルフ界のレジェンドであるジャンボがプロになれる素材だと思って選んでいるわけですから、自分を信じで頑張るしかないでしょう。
実際、結果を残して地力をつけているアカデミー生は皆、自分の課題が何かをしっかりと考え、それに向き合い、黙々と練習に取り組んでいるそうです。あくまでもセレクションはチャンスであり、そのチャンスをものにするかどうかは、自分次第なのはいうまでもありません。
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