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- “シャンク”が止まらずハーフ「96」の大叩きも… ラウンド中“シャンクのループ”に陥ってしまった時に覚えておきたい2つの対処法とは?
ラウンド中にシャンクが出始めると、狙った方向にボールがまったく飛ばないので、冷や汗が止まらなくなります。先日耳にしたシャンクにまつわるエピソードは、聞くだけでこちらも冷や汗が出そうでした。
UTかFWのハーフショットで乗り切るのも手
シャンクはゴルファーにとって非常にイヤなミスショットです。シャンクで苦労した経験を持つゴルファーはかなり多いですが、先日シャンクにまつわる衝撃的なエピソードを耳にしました。

今年の前半はゴルフの調子が比較的よかったのですが、6月に入ってから急激に落ち込みました。どのくらい落ち込んだかというと、5月までは調子がよければ80台のスコアで回っていたのに、6月に入ってから調子が悪いと110台に到達してしまいます。
その原因はシャンクです。シャンクはボールがアイアンのネック部分に当たって右斜め前方に飛び出すミスです(右打ちの場合)。ビギナーのころに出ることもあれば、ある程度のスコアで回れるようになっても急に症状が現れることがあります。
「シャンクはナイスショットと紙一重のミスだから上達に近づいている証拠」「誰もが通る道だから気にする必要はない」「そのうち直るから悩まなくても大丈夫」などといわれるのですが、ラウンド中にシャンクが出始めると、狙った方向にボールがまったく飛ばないので、冷や汗が止まらなくなります。
ひどいときはグリーン周りのアプローチショットでシャンクが頻発し、グリーンを一周することがあります。すると、グリーン周りでウェッジを持つのが怖くなります。対処法としてパターで転がせるときは徹底的に転がし、転がしが選択できないときはパターと同じ打ち方でアプローチショットを打つことができる、チッパーというクラブを投入したりします。
筆者もチッパーを試したことがあるのですが、距離感を合わせるのが意外と難しいです。自分のイメージよりも飛んでしまう(カップをオーバーしてしまう)ことが多かったので、パターで転がせるエリアに何とか持ち込む作戦に徹しています。パターでシャンクが出ることはないので、パターでグリーンに乗せられるシチュエーションに到達すると本当に安心します。
アイアンのフルショットでシャンクが出るときは、ユーティリティーかフェアウェイウッドのハーフショットで乗り切るのも対処法の一つです。ウッド系のクラブはアイアンよりもシャンクが出にくいため、ヘッドを上からぶつけてボールを転がし、とにかく前進させることに意識を集中します。
シャンクが止まらないときはギブアップすればいい
シャンクで苦労した経験を持つゴルファーはかなり多いです。一番衝撃的だったのは次のエピソードです。お得意様を招待した接待コンペで、ホスト役の自分のシャンクが止まらなくなり、3ホール目のパー4で20打、4ホール目のパー3で15打を叩き、大渋滞を巻き起こしてしまったそうです。その後はシャンクが出ないクラブで徹底的に耐えしのぎ、何とかハーフ96でホールアウトしました。
ハーフタイムで「どこかの組がえらく苦戦していたな」という言葉を聞いて耳をふさぎたくなりましたが、後半はやぶれかぶれで開き直ったところ、シャンクがピタリと止まってハーフ46でプレーしたとのこと。これほど極端なケースがあるのです。
ただ、コンペ中にここまで深刻な症状が出たら、ホールアウトにこだわることはないでしょう。1ホールのスコアが15打や20打になると、どうしても同伴者や後続組を待たせる展開になります。そんなときはトリプルスコア(パーの3倍のスコア。パー3なら9打、パー4なら12打、パー5なら15打)でボールをピックアップし、「このホールはギブアップします」と宣言すればいいと思います。
ギブアップしたスコアをコンペの集計に採用するかどうかは幹事に委ねればいいのです。採用されなければ成績表に「NR」と表記されます。「NR」は「No Return」(ノーリターン)の略で、要するに棄権のことです。
コンペはすべての人が万全の体調で参加できるわけではありません。寝不足がたたって体調が悪くなったり、お酒の飲み過ぎで真っすぐ歩けなくなったりして、途中でリタイヤする人もいます。シャンクが止まらなくなって棄権しても別に恥ずかしいことではありません。むしろシャンクしたボールを同伴者にぶつけてしまい、同伴者がケガをして棄権することを避けたほうがいいです。
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