大きなスイングを手に入れたい！ 左ヒジは「伸ばす」と「曲げる」はどっちが正解？

　私が代表を務める「ヨコヤマ・ゴルフスクール」のスクール生でも、カッコいいスイングフォーム（形）として左ヒジを真っすぐ伸ばすことを意識している方は非常に多いです。

　そこで私は間違った動きを「感電スイング」と名付け、トッププロのフォームとは「全く中身が違いますよ」と説明しています。

　高校球児に指導していた時にも同じことがありました。「投げる」や「打つ」時でも左ヒジを無理やり伸ばしたままでは「スピードが出ないでしょ」といっていました。

　もちろん若く関節が柔らかいゴルファーの中には、左ヒジを伸ばすことでスイングを覚えたり上達した人もいると思いますので否定はしません。それどころか、むやみに左ヒジが曲がったスイングを推奨するつもりも全くありません。

　レッスンはゴルファーごとに意識や理想の形も違うので、誰でも簡単に上達するレッスンは本当に難しいものです。

　どれだけ意識していても「やっぱり左ヒジが曲がってしまう」ゴルファーに対して、逆に「曲がったままスイングしてみて」とレッスンすることもあります。

「余計にヒジが曲がってしまうのでは？」と思うかもしれませんが、「力が入りすぎてカチコチになっている」原因を取り除くのが目的。両ヒジとも「フニャフニャ」ぐらいで、何回か素振りしたり軽くボールを打ったりしてもらいます。

　人間の腕にはたくさんの関節があり、上手に使うことでスイングにスピードや正確性を出せるのですが、腕やヒジが少しでも曲がるとボールも曲がってしまうと勘違いしている人も多いです。

　とにかく、柔らかくてしなやかに両ヒジを曲げたままスイングしてみてください。意外にも、「自然に左ヒジが伸びる」感覚を体験できると思います。