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- 欧米ではゴルフ場に行かないゴルファーも一定数いる!? “オフコースゴルファー”が日本のゴルフ界に必要な理由
「ゴルファー」といえば、日本ではゴルフ場でゴルフを楽しむ人のことを指します。しかし、最近欧米では実際のゴルフ場でプレーはしないゴルファーが一定数いるといいます。
ブームを一過性にしないためにはオフコースゴルフの普及が必要
予定していたラウンドが雨予報で延期になりました。その日は実際に強い雨が降ったので、ラウンドを延期したのは賢明な選択だったのかもしれませんが、雨でもとりあえずゴルフ場に行き、コースに着いてからラウンドするかどうかを決めるという文化で育った人間からすると、雨予報でキャンセルするのはモヤモヤした気持ちになります。
一方で、雨の中でゴルフをしたくないという人の気持ちも分かります。ゴルフ場関係者と話をしていると、雨予報のキャンセルはもはや当たり前のことなのでそんなに気にしていないといいます。先日も雨予報の日にキャンセルが続出し、予約が2組だけになってしまったので、お客さんに事情を話してゴルフ場をクローズにしたそうです。

このゴルフ場では予約が平日5組以下、土日祝10組以下になると、営業しても赤字なのでゴルフ場都合でクローズにするとのことでした。でも、雨予報のたびにキャンセルが相次ぎ、ゴルフ場をクローズにしていたら、いずれ経営が成り立たなくなるのではないでしょうか。この問いかけに対して前出のゴルフ場関係者は次のように語ります。
「うちのゴルフ場は今のところ雨が降らない日にお客さんが入ってくれれば経営が成り立ちます。ただ、土日は予約が多いし客単価も高いので、『頼むから雨が降らないでくれ』と祈るような気持ちになることはありますよ」
雨予報キャンセル問題を解決する方法はないのでしょうか。個人的に提案したいのはシミュレーションゴルフの導入です。雨でもとりあえずゴルフ場に行き、屋外でラウンドできそうであればスタートし、屋外が無理なら室内でシミュレーションゴルフをプレーするという選択肢があれば、雨予報でキャンセルする人が減るのではないでしょうか。
鹿沼72カントリークラブ(栃木県)はクラブハウス内に「バーチャルゴルフラウンジ」をオープンし、ゴルフシミュレーター2台を設置しています。このような施設があれば雨天時の受け皿になりそうです。
ただ、ゴルフ場が自社の設備投資でシミュレーションゴルフを導入するのはなかなか難しいことです。インドアゴルフ施設の運営を得意としている企業がゴルフ場密集エリアに進出し、オンコースゴルファーとオフコースゴルファーの相互交流を行なうことができれば、雨予報キャンセル問題の解決と新規ゴルファー創出を同時に実現できるかもしれません。
オンコースとオフコースゴルフは競合せず相乗効果が期待できる
日本ではオンコースゴルファーとオフコースゴルファーという分類がまだ浸透していませんが、欧米ではゴルフ参加率をオンコースとオフコースに分けて集計するのが主流になっています。
オンコースゴルファーはゴルフ場でプレーするゴルファーのこと、オフコースゴルファーはゴルフ場以外の施設でプレーするゴルファーのことです。
驚くことに米国ではオフコースゴルファーの人口がオンコースゴルファーの人口を超えたそうです。その理由はオンコースの料金が高く、プレーをするのに時間がかかるからです。
だからといってオンコースでプレーする人口が減り、オフコースでプレーする人口が増えたということではありません。オンコースだけでプレーする人、オフコースだけでプレーする人、オンコースでもオフコースでもプレーする人の3タイプに分かれているのです。
筆者もオンコースとオフコースのどちらもプレーしており、双方にメリットあります。オフコースのメリットは天候に左右されずに空調の効いた室内でプレーできることです。オンコースのメリットは豊かな自然の中でダイナミックかつ繊細なプレーが楽しめることです。
両者は決して競合することなく、むしろお互いのメリットを生かすことで昨今のゴルフブームを加速させることができるのではないかと思います。現時点では都市部にオフコース施設が増えていますが、実はゴルフ場の周辺にオフコース施設が増えたほうがより大きな相乗効果が期待できるのではないかと感じています。
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