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- 「白」と「カラーボール」コースで見やすいのは結局どっち? 年齢によっても違う!? ゴルフ好き眼科医の見解は
最もポピュラーな白いボールとカラーボールのどちらが見やすいか、ゴルファーによって意見はさまざまですが、専門家はどう考えるのでしょうか。ゴルフ歴約20年の眼科医に聞いてみました。
白も蛍光色も見やすいが差が出るのは逆光のとき
色のついたカラーボールは、ビギナーや女性ゴルファーが好む印象がありましたが、最近はプロでも、特にシニアツアーの選手がトーナメントで使っているのを見かけます。
世界中のゴルフファンが興奮した今年のマスターズでも、1992年の同大会チャンピオンであるフレッド・カプルス(65歳)がカラーボールを使ってイーグルを決めるなど、史上2番目の年長アンダーパープレーを記録しました。

やはり年齢とともに、カラーボールの方が白いボールより見やすくなるのでしょうか。眼科医の小嶋良宏さんにお聞きしました。
「ゴルファーがカラーボールを使うのは、年齢にかかわらず、ボールがラフに入ってしまったとき見つけやすいからというのが一番の理由ではないでしょうか。ゴルフ場の芝は春から夏に向かい、どんどん伸びていきます。特に雨が多い梅雨どきは、昨日と今日とでラフの深さが全然違う。くるぶしまで隠れてしまうような長い芝草の中に入ったときでも探しやすいボールの色は何色かというと、白か蛍光色になると思います」
「ただ白球の場合は、年間を通して逆光の問題があります。太陽が後ろにある順光と前にある逆光とでは、打球の見え方が変わってしまうからです。太陽に向かって打つと、白いボールはほとんど見えず、ボールの行き先が分からなくなることが多いですよね。そういう場合でも、カラーボールの方が目で追いかけやすい。一瞬見失ったとしても、蛍光色は視界の中で目立つので、すぐ目について追いかけやすいと思います」
白も蛍光色もラフで見つけやすいボールといえるけれども、逆光まで考えあわせると、見やすさは蛍光色に軍配が上がるようです。
では、オレンジ、黄色、ピンクといった蛍光色のなかで最も見やすいのは何色でしょうか。ちなみにカプルスはマスターズで黄色のボールを使っていましたが、解説によるとオレンジも使い分けているそうです。
「ラフに入ったとき、いかに早くボールを探し出せるかが一番の問題ですから、探しやすい色、要は目立つ色だったらいいわけです。一般的に、深い緑色の芝とのコントラストがはっきりするのは黄色かピンクだと思いますが、蛍光色であればオレンジ、黄色、ピンクはどれも目立ちます。その人の好みで選べばよいでしょう」
白内障の人は赤など原色系が見やすくなる場合も
ここで筆者は、あるエピソードを思い出しました。
70代後半の知人が「最近、白内障が進んでゴルフのボールがよく見えなくなってきましてね。赤いボールを使うようにしたら、かなり見やすくなりましたよ」といっていたのです。赤は蛍光色ではありませんが、なぜボールが見やすいのでしょうか。

「その方のおっしゃる通り、白内障になると細かい色が見づらくなってしまうからです。細かい色というのは、薄い色。例えば、緑と黄緑なら黄緑の方が見づらいし、ゴルフのカラーボールでいうとパステル調のピンク、ブルー、モスグリーンなど淡い色は見づらくなるということです。そうなると原色や濃い色の方が見やすくていい。はっきりした原色の赤はよく見えるのでしょう」
「話は逸れるようですが、白内障が進んでくると、見ている世界がセピア色っぽくぼやけてしまいがちです。視力の低下が起こって見づらく、その一方で目の中で乱反射が起きるため眩しく感じたり、より逆光に弱くなったりするんです。若い方にも一度試してみていただきたいのですが、目の前でサランラップを広げ、ラップを通して向こう側を見てください。うっすら靄(もや)がかかっているような、それでいてキラキラ光っているような、ものが鮮明に見えにくい状態になると思います」
「先ほど“年齢にかかわらず”といいましたが、白内障は、加齢によって60代、70代を中心とした多くの人がかかる目の病気です。40代、50代から発症するケースも少なくありませんので、シニア世代のゴルファーには蛍光色や原色のカラーボールがオススメといえます」
そう聞くと、「カラーボールを使うのは“シニアっぽい”」と敬遠する若年ゴルファーもいるかもしれませんが、ゴルフ場で蛍光色や原色が見やすいと感じるのは、すべての年代のゴルファーにとって共通事項です。
「ラフに入っても探しやすい色のボールを使えば、ロストボールが減ってスコアのロスが減るでしょう。スロープレーの予防にもなりますので、一石二鳥ですよ」と、小嶋先生は教えてくれました。
小嶋良宏(眼科医)
1993年、北里大学医学部大学院を修了。北里大学病院、市中病院勤務を経て、千葉県・館山病院眼科部長。ゴルフ歴は約20年。
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