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- 秋のゴルフはグリーン上で苦戦!? 「前日が大雨→プレー当日は快晴」だとグリーンスピードが驚くほど変わる
台風の季節になり、プレー当日は快晴でも前日に大雨が降ることも珍しくありません。そんな季節のゴルフでは、グリーンスピードの急激な変化に注意が必要です。
雨をたっぷり含んだグリーンはめちゃめちゃ重い
夏の猛暑がようやく落ち着いてきたと思ったら、台風などの影響で局地的な豪雨が全国各地で発生しています。先日プレーしたゴルフ場は、ラウンド前夜に雨がかなり降ったようで、当日の朝は小雨がパラついている程度でしたが、スタート前の練習グリーンは雨をたっぷり含んで重たくなっていました。
近年は一般営業の大衆コースにトーナメントコース並みの高速グリーンなんて期待していません。グリーンに芝が生えており、土がむき出しになっている部分がほとんどなく、ボールがそれなりに転がってくれれば十分です。
グリーンの表面がデコボコしてボールが飛び跳ねたり、グリーンに撒いた砂の影響で左右に揺れ動いたりするのは想定内です。それは十分承知しているのですが、それでも雨をたっぷり含んだグリーンはとんでもない重さになります。
スタートホールはグリーン手前から打った30ヤードのアプローチが1バウンドもせずにビタッと止まりました。月のクレーターのようにくぼんだピッチマークをグリーンフォークで平らに修復し、そこから10メートルの上りのパットを打ちました。すると10メートル打ったつもりが5メートルで鉛玉のように動かなくなりました。

「今日はグリーンがめちゃめちゃ重いですね」と同伴者に伝えると、「下りのパットはどのくらいの力加減で打てばいいのですかね」と逆質問が飛んできました。下りのパットはなだらかな傾斜と急な傾斜で転がりが変わりますから、まったく想像できません。「自分なりのフィーリングで打つしかなさそうですね」と、何の参考にもならないコメントを返しました。
同伴者は8メートルの下りのパットを割と強めに打ちましたが、それでも2メートルくらいショートしました。お互いにセカンドパットも外し、3パット発進です。「今日はグリーン上で苦戦しそうですね」と顔を見合わせました。
2ホール目はティーショットもセカンドショットもそれなりのショットが打てたので、ピンまで15メートルの距離に2オンすることができました。グリーンが重いのは分かっていましたから、ファーストパットは金づちで釘をたたくように「カチン!」と打ちました。それでもボールはピンの3メートル手前で止まり、思わず苦笑いを浮かべてしまいました。
グリーンが乾いてくると速さが急激に変わる
スタートホールで予想したとおり、この日はファーストパットの距離感を合わせるのに精いっぱいでした。1~2メートル以内に何とか寄せ、セカンドパットを沈めれば合格点です。前半ハーフは2パット6回、3パット3回の合計21パットでした。
レストランでランチを食べながら「後半もこんな感じですかね」と話していたところ、食べ終わるころにはいつの間にか強い日差しが降り注いでいました。
後半のスタートホールはティーショットからミスが続き、4打目に56度のウェッジのフルショットでグリーンを狙う展開になりました。すると前半とはうって変わってグリーンに着地したボールが2~3回バウンドしてから止まりました。雲の切れ間から太陽が顔を出し、グリーンが乾き始めたようです。
10メートルの上りのパットを前半と同じような感覚で打ったら、今度は3メートルくらいオーバーしました。ハーフターンの1時間ほどの間にグリーンのコンディションがこれほどまで変わることに驚きました。
後半はグリーンが見た目の傾斜どおりに転がるようになり、アプローチが2メートル前後に寄ったときは1パットで沈めてパーを取ることもできました。でも、強めに打つとグリーンの傾斜に逆らうように直進しますから、タッチを合わせるのに苦労しました。
トーナメント中継を見ていると、グリーンが乾燥すると速くなったり、午後は芝が伸びて摩擦が大きくなったりすると解説しています。アマチュアがプレーするコースのコンディションが同じように変化しているかどうかは分かりませんが、グリーンは生き物であることを実感した1日でした。
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