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- 【女子ゴルフ】自称“石ころ世代”ブレイク中の95年度生まれ 木村彩子が5連続バーディー含む猛チャージで首位浮上
「富士通レディース」2日目、木村彩子(きむら・あやこ)が5連続バーディーに始まる猛チャージで優勝戦線に浮上した。
11番で第2打をカップインさせるイーグル奪取
◆国内女子プロゴルフ
富士通レディース 10月17~19日 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県) 6697ヤード・パー72
今年、活躍が目立つ1995年度生まれの一人、木村彩子が5連続バーディーに始まる猛チャージで優勝戦線に浮上した。
「富士通レディース」2日目、木村は首位に5打差の1アンダー28位タイから午前7時40分の第1組でスタートした。
1番で1.5メートルの難しいフックラインを沈めてバーディー発進すると、2番5メートル、3番1メートル弱、4番3メートル、5番3メートルと怒とうの5連続バーディーを奪い、リーダーボードをスルスルと上がっていった。6番、7番はパーだったが、8番でカラーから14メートルをパターでカップに沈め、この日6つ目のバーディー。
10番で初めてボギーを叩いたが、11番で第2打をカップインさせるイーグル奪取。16番もバーディーとして、通算8アンダーでホールアウトした。

好調の秘密は前日のパッティング練習にある。「日本女子オープン、スタンレーと、ショットはずっとよくてパットが入らなかった」ため、パッティンググリーンから、南秀樹コーチに電話で指導を仰いだ。
電話越しに試行錯誤した末、たどり着いたのが「フォローでヘッドが出ていない。フォローを低く長くとるように」という打ち方だった。これがしっくりきた。
スタートから効果がてきめんだったことで自信も深まり、5連続バーディー。「今日はこういう日だから、行けるところまで突っ走ろう」と、勢いに身を委ねた。
2022年の「アース・モンダミンカップ」で初優勝を飾ったが、2勝目はまだおあずけのまま。刺激になったのが同じ95年度生まれである堀琴音の「日本女子オープン」優勝だ。今大会前には、永峰咲希、安田彩乃らと祝勝会を催した。9枚の堀の写真がデコレートされたケーキに大笑いし、リラックスした時間を過ごすと同時に「自分もお祝いされたいな」と浮かんだ本音が大きな原動力になっている。
実力者も多い95年度生まれ。今年は、永峰、柏原明日架、金澤志奈、堀がすでに優勝している当たり年でもある。
3学年下の渋野日向子らに“黄金世代”の名前が就いて以来、世代名称が次々につけられたが、それより年上ということもあり、この世代には名称がない。「募集中です。前は石ころ世代なんて言ってたこともあります」と苦笑する。一般的に、磨けば光ると言われるのは、ダイヤモンドの原石。女子ゴルフでは、2003年度生まれの竹田麗央らがダイヤモンド世代と呼ばれている。
かつて自分たちを“石ころ世代”と呼んだ95年度生まれは、磨き続けてそれぞれ違う輝きを放っている。木村自身、ツアー2勝目を挙げてさらに輝きを増そうと燃えている。
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