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- 「インドアで18ホール」日本で実現なるか!? GOLFZONジャパンの代表を直撃 シミュレーターと侮るなかれ
アジアのインドアゴルフ市場では今、GOLFZONの中国法人が手がける「CITY GOLF」が話題になっています。「CITY GOLF」は、18台のシミュレーターとリアルなグリーンを使い、インドアで18ホールをプレーできる壮大なインドアゴルフ場です。日本でも同じような施設を作る予定はあるのか、GOLFZONジャパンの代表取締役である今野晃広さんに話を聞きました。
なぜ、インドア施設がよいのか
2024年8月に完成し、オープンした中国の「CITY GOLF」は、5000坪(約1万6500平方メートル)の敷地内に18台のシミュレーターとリアルなグリーンやバンカーを展開する新世代のインドアゴルフ場です。運営するのは、ゴルフシミュレーターなどを手がける韓国のメーカー「GOLFZON(ゴルフゾン)」と同社の中国法人。2025年の夏には中国で2店舗目をオープンする予定で、ドバイ、米国でも企業や投資家が動き始めているそうです。では日本でも「CITY GOLF」を展開する予定はあるのでしょうか。GOLFZONジャパンの代表取締役・今野晃広さんが構想を語ってくれました。

―4月に中国へ行き「CITY GOLF」を体験させてもらいました。率直に聞きますが、日本でも「CITY GOLF」を展開することは考えていますか。
【今野】考えています。数年前ですが、GOLFZONジャパンではリアルなゴルフコースを取得しようと模索していた時期がありました。そのためには20億円から30億円の費用がかかります。そんなときに中国で「CITY GOLF」のプロジェクトが始まりました。もちろん「CITY GOLF」もお金はかかりますが、ブランディングとしてはインドア施設のほうがGOLFZONの魅力を伝えやすい。ただし、立地がすごく重要で、都心から遠くても20キロ以内で、理想は15キロ圏内だと考えています。
―距離まで具体的に考えているのですね。
【今野】正直に言うとすでにいくつかの大企業に相談しています。金額的にGOLFZONジャパン単独でやるのは難しいのですが、いろいろな企業の人たちが「CITY GOLF」の構想に大変興味を持ってくれています。ただし建設費や土地代も高騰しているので、例えば5000坪で考えると50億円から100億円くらいはかかってきます。まだまだ、費用面でのハードルは高いです。
―どのような収益モデルをイメージしていますか?
【今野】例えばGOLFZONジャパンとして30億円投資した場合、ざっくりですけど5年くらいで回収できれば良いかなと思っています。もちろん、会員制にしたり、ビジター料金を設定したり、9ホールでの運用にしたりと柔軟性のあるプランを作らないといけませんが。たくさんの来場者も必要です。だからこそ、ゴルファーが多い船橋(千葉県船橋市)とか葛西(東京都江戸川区)は立地的に魅力であり、その周辺の用地や倉庫の調査をしたことはあります。
「CITY GOLF」が目指す“中間的なゴルフ場”とは
―最初は(18ホールではなく)1ホールとか9ホールなどでやることも考えていますか?
【今野】個人的には日本で最初の「CITY GOLF」を1ホールとか3ホールにしてしまうと、ダイナミックさが伝わらないかなと思っています。ただし、「CITY GOLF」を広めるために、1ホールでのショールーム的な施設を作ることは選択肢の一つかもしれません。
―来場者としてイメージしているのはインドア施設に通うゴルファーですか? それともリアルなゴルフコースに行くゴルファーですか?
【今野】ある程度はリアルなゴルフをしている人が来るような施設にしないと経営するのは難しいでしょう。もちろん、インドアゴルフは初心者が楽しみやすいというメリットはありますが、「CITY GOLF」の規模になるとそれだけでは厳しい。インドアゴルフとリアルゴルフの中間的なゴルフ場になったら面白いと思います。

―中間的なゴルフ場とは?
【今野】例えば、インドアゴルフでゴルフを始められた人が、コースデビューしたいけどその前に1度「CITY GOLF」に行ってみるとか。逆に、普段はリアルなゴルフコースに通っているベテランゴルファーが、夏の暑い時期や冬の寒い時期は「CITY GOLF」の18ホールにしてみるとか。野球好きな人がいつも野球場で試合するのではなく、バッティングセンターへ行ったり、キャッチボールをしたりするようなイメージです。
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