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- 「挑む気持ちは変わらない」 選手生活に“ピリオド”を打ったプラチナ世代ゴルファー 新たなステージで描く未来予想図
12歳からゴルフを始め、オーストラリアへの短期留学、そして2024年シーズンには韓国2部「ドリームツアー」に参戦するなど“異色”ともいえるキャリアを歩んだ鈴木愛佳子(すずき・ちかこ)。韓国ツアーの実情や幼少期の貴重な話まで、本音を赤裸々に語ります。【鈴木愛佳子の韓国ツアー“奮闘記”最終回】
ティーチングプロになることが一つの目標
プロゴルファーの鈴木愛佳子は2000年生まれの25歳。
ツアー出場権を持たず、25年8月をもって選手生活を終える決断を下したが、実は昨年1年間、韓国女子ツアー(2部)に参戦していた。日本ではあまり知られていない韓国ツアーの実情――。ツアーの中身から生活環境まで彼女は韓国で何を感じ、何を学んだのか。貴重な体験談を全12回に分けてお届けする。
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連載も最終回です! 何を話そうかと考えましたが、これからやりたいこと、現在の心境をお伝えしたいと思います。
今年のプロテスト1次を突破できず、選手生活を終えることを決めましたが、9月から新たにセント・フォース所属となりました。これからさまざまな活動をしていきたいと思っているのですが、ゴルフに関しては一つ目標があります。
それは“ティーチングプロフェッショナル会員”になることです。今は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のティーチングの面接が終わり、今年も受けて通過しました。来年からだと入会まで3年がかかるのですが、その1年目を過ごしているところです。

これから技術やルール、マナーについての学びをさらに深めて、ゴルフの普及に貢献したいという思いがあります。ティーチングプロの資格を取得すれば、QT(予選会)出場の道も開けるのですが、そこに挑戦するかどうかはいずれ考える日が来るかもしれません。
もう一つはセント・フォース所属になったので、将来的にはアナウンサーやリポーターをやってみたいという気持ちもあります。ゴルフという自分の強みを生かすのはもちろん、これまで培った経験やメンタリティーを生かし、多様な形で社会に貢献していきたいと思っています。
これからも“鈴木愛佳子らしく”
どんな仕事をしていても、変わらないのは“挑む気持ち”。これは私の中でずっと大事にしているものです。
ここまで続けてこられたのは家族や仲間、そして応援してくれたみなさんのおかげ。本当に“ありがとう”って気持ちでいっぱいです。その恩を忘れずに、これからは“支える立場”としても挑戦していきたい。ゴルフでもメディアでも自分なりの恩返しをしながら、ちょっとでもみなさんに元気やワクワクを届けられたらうれしいです。
それと、これからは選手としての日々で感じてきたことも、もっとリアルに伝えていきたい。夢を追いかけている人や、「続けようかな、どうしようかな」って迷ってる人、きっといると思うんですよね。そんな人に「続けてみる価値あるよ」とか「挑戦って楽しいよ」って、少しでも背中を押せたらいいなって思っています。
私自身もまだ模索中だけど、だからこそ同じ立場で一緒に悩んだり笑ったりできるんじゃないかなって。失敗や挫折もちゃんと未来につながるもの。そう信じて、これからも立ち止まらずに前へ進んでいきます。
空手から始まって、オーストラリア留学、プロテストの挫折、韓国ツアー挑戦といろいろな道を歩んできました。ここまで続けてこれたのは家族や友達、コーチ、スポンサーのみなさんに支えてもらったおかげ。本当に感謝しています。これからも“鈴木愛佳子らしく”新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っています。
全12回という短い連載でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!
鈴木 愛佳子(すずき・ちかこ)
2000年7月1日生まれ、神奈川県出身。幼少期から中学まで本格的に空手を習い、全国優勝も経験。空手界で将来を嘱望される一方、父の勧めで12歳からゴルフも始める。オーストラリア留学を経て本格的にゴルフの道へ。プロゴルファーになることを決意して帰国。23年には韓国のインターナショナルQTに初挑戦で8位に入り、24年シーズンは韓国2部「ドリームツアー」に参戦。ツアープロとしての道を歩む。25年8月をもって選手生活を終える決断を下し、同年9月に芸能事務所「セント・フォース」への所属を発表した。得意クラブはショートアイアンとパター。趣味はスポーツ観戦。
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