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- “年会費”がハイグレード過ぎない!? アコーディアの新ブランド「GRAND」で会員権業者が注目する2つのゴルフ場とは?
アコーディア・ゴルフが立ち上げた新ブランド「GRAND(グラン)」。同社が運営する全国のゴルフ場のなかから、より上質な空間とサービスを提供する6コースを厳選し、10月1日より運営が始まりました。専門家は、どのあたりに注目しているのでしょうか。話を聞きました。
“年会費”もハイグレード過ぎる「GRAND(グラン)」
“日本のゴルフ場を、もっと豊かに、もっと上質に”というコンセプトのもと、10月1日から運営が開始されたアコーディア・ゴルフの新ブランド「GRAND(グラン)」。
フランス語で“豪奢(ごうしゃ)な”“威厳のある”を意味する「GRAND」という名の新ブランドは、平和グループが展開する威厳と品位を兼ね備えたハイグレードなゴルフ場に冠されるブランドであり、すでに同グループ会社であるPGM(パシフィックゴルフマネージメント)が「GRAND PGM」として展開しています。
今回スタートしたアコーディア・ゴルフの「GRAND」も、この「GRAND PGM」に匹敵する新たなブランドとして位置づけられており、同社が運営する全国のゴルフ場の中から習志野カントリークラブ(千葉県印西市)、成田ゴルフ倶楽部(千葉県成田市)、東千葉カントリークラブ(千葉県東金市)、オーク・ヒルズカントリークラブ(千葉県香取市)、グレンオークスカントリークラブ(千葉県香取市)、ザ・サザンリンクスゴルフクラブ(沖縄県島尻郡)の計6コースが選出され、運営が開始されました。
各コースでは運営開始に向けて、コースやクラブハウスが一部改修されたり、またレストランやプロショップ等の充実なども図られ、今までにないハイグレードなゴルフ体験ができるのではと、早くも各方面から期待が寄せられています。

では、このようなアコーディア・ゴルフの新ブランドを、ゴルフ会員権を扱う専門家はどのようにとらえているのでしょうか?
「このブランドに該当する各コースの年会費の大幅な値上げには本当に驚きましたね。ここのところ物価が上昇していますし、PGMさんに限らず、どのコースも年会費を上げてきていますから、これらのコースが値上げに踏み切るのは仕方がないことかもしれませんが……」と、苦笑いするのは加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さん。
「今回運営が始まったアコーディア・ゴルフ『GRAND』の6コースを見てみますと、コースによっては実際の会員権価格に対して『ちょっと値上げ幅の方が大き過ぎるのでは?』と感じさせるものも、なかにはありますのでね」
「もちろんあくまでも僕個人の感想ですが、ハイグレードを掲げるブランドイメージに負けないよう、これからいろいろな意味で少々頑張らないといけないコースも、いくつかあるようにお見受けします」
会員層に定評がある成田GCと名変料が半額になった習志野CC
アコーディア・ゴルフの「GRAND」に名を連ねる6コースの内訳を見てみると、5コースが千葉県、残りの1コースが沖縄県のという構成になっています。
「ザ・サザンリンクスGCは沖縄のシーサイドリンクスですから、ある意味別格。人気がとても高く、売りモノがほとんど出ない状況が続いています」
一方、ほかの5コースはすべて千葉県内。今後動きがあるとすれば、どのあたりになるのでしょうか?
「この5コースのなかでは、やはり成田GCと習志野CCあたりに注目しておくといいかもしれませんね」と前田さん。
「成田GCは、もともとハイクラスのメンバーが多く集う高級ゴルフクラブです。これまでも正会員の年会費が13万2000円と、一般のゴルフクラブと比較すると少々高い印象でしたが、会員層からみれば当たり前とも思える金額でした」

「これが来年1月からさらに上がって19万8000円に。確かに高くは感じますけど、会員さんの顔ぶれからすれば許容範囲ではないかと思います。正統派のクラブライフを目指す方にはいいと思います」
そして、もう1コース。前田さんが注目しているのが習志野CC。
「習志野CCの正会員の年会費は現在8万8000円ですが、こちらもやはり来年1月から13万2000円に上がります。でもこのコースは、どういうわけか来年1月から名変料が現在設定されている220万円から、その半額の110万円に下がるんです。これは悪い話じゃないでしょう」
「2019年には米国PGAツアー『ZOZO CHAMPIONSHIP』が日本で初めて開催されたコースでもありますし、過去にもサントリーオープンや日本オープン等の開催実績もある素晴らしいコースです」
年会費がアップすると、この機会に会員権を手放そうかと考える人が出るため、一般的には出モノが増え、相場は下がり基調になるのが常のようですが……。
「でもですよ、この2コースは今後もそんなに相場が下がらないんじゃないかと思いますね。逆に大きく上がるようなこともないとは思います。ゴルフ場としての雰囲気が全く異なる2コースですけれども、ともにそれぞれ見どころのあるコースだと思います」
【監修】加賀屋ゴルフ代表 前田信吾さん
ゴルフ会員権取引を行う加賀屋ゴルフ代表取締役。ここ10年は、2日に1回の割合でラウンドを楽しむゴルフの達人(2024年は年間213回)。独自の視点を生かしたゴルフ場の比較&検討に定評アリ。
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