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- 前回は40分だったのに今回は70分!? なぜハーフターンの休憩時間には大きな差が出るの?
秋の週末はどこのゴルフ場も混んでいますが、同じような混み具合に見えても、ハーフターンの休憩時間は大きく異なる場合があります。なぜ倍近くも長くなったり短くなったりするのでしょうか?
快適にプレーできるようマスター室がタイムキープをしている
海外では、18ホールをプレーする際は休憩を挟まずに一気に回る「スループレー」が常識となっていますが、日本においては前半と後半で9ホールずつに分け、間で昼食を取ったりするハーフターン休憩が設けられています。

もし前半で本調子が出なかったとしても、ハーフターン休憩の時間を利用して気分をリフレッシュし、後半に向けて気持ちを切り替えることもできます。
一般的には1時間弱くらいが多いですが、「前回は70分くらいあって時間を持て余したけど、今回は40分しかなくてランチが慌ただしかった」と感じた経験がある人は多いかもしれません。
では、日によってハーフターンの時間がバラバラなのはどうしてなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場は、その日における全体の運行状況を加味し、ハーフターンを利用して前後の組の間隔を調整しています。コース上には上級者からビギナーまで幅広いレベルのゴルファーが混在しているので、人によって所要時間が微妙に異なったり、ラッキーやアンラッキーによってもラウンドのペースが左右されます。例えば、林に打ち込んでしまっても偶然木に当たって戻ってくればプレーを続行できますが、OBに入ってしまったら打ち直すなどして少々時間がかかります。ちょっとした時間の積み重ねが遅れになっていきます」
「それほど頻繁には行われないものの、前後を組み替えるといった調整をするケースも見られます。例えば、前後の組が遅くて真ん中の組だけが速いといった場合、真ん中だった組を先頭に持っていけば、遅い2組も含めて3組ともスムーズに流すことができます」
「さらに、スループレーでも途中で10~15分ほど小休憩を挟みたいというニーズが結構あるので、後ろの組に道を譲ってあげることで前後が入れ替わるといったものもあります」
「クラブハウス内にあるマスター室では、各組の出発した時間と戻ってきた時間を把握しています。遅い組と速い組のスタート間隔を長く取って追いつくまでの時間をつくり、その時間を休憩にあてたりしています。休憩時間を増減させることで、待機時間をできる限りなくしてストレスフリーなラウンドを目指しています」
ゴルフ場によっては8分間隔でスタートさせるところもありますが、一般的には7分間隔が主流となっています。なかには間隔が短いと感じる人もいるかもしれませんが、ゴルフ場も維持費を確保しようと予約枠を増やし、多くの人にラウンドしてもらうことで料金の値上げを防いでいます。
大きな遅れが生じないよう、プレーヤーも心掛けが大事
では、「前半のハーフから戻ってきたときはは50分と聞いていたのに、昼休憩中に40分と早めて案内された」など、途中でハーフターンの長さが変更されることはあるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「マスター室が告げた後半のスタート時間を後で訂正するケースはほとんどないと言っていいでしょう。ただ、指示された時刻通りにカート乗り場に集合しても、まだ前の組が近くにいてもう少し待つように言われることは間々あります。そのようなケースはマスター室の運行管理が行き届いていないか、イレギュラーなトラブルが発生したかのどちらかが原因と考えられます。通常通り円滑に動いているのなら、待機時間が増えることはあまりありません」
しかし、スタートホール近辺はともかくマスター室から遠く離れたホールでは、各組の位置関係は分かっても、何が起こっているか細かな点でまでは把握しきれません。プレーヤー自身も速やかな移動を心がけ、ロストボールの捜索に時間をかけたりせず、プレーファストに努めることが重要です。
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