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- 今年の夏も暑かった… 記録的猛暑でインドアゴルフ需要が急増 新規会員数は10年で“10倍”に!?
連日40度近い気温が続き、ラウンドどころか外を歩くだけでも熱中症の危険を感じた今夏。ラウンドを控えたゴルファーも多くいると予想される中、この異常な暑さはインドアゴルフ業界に追い風となったのでしょうか。
コロナ禍を上回るペースで会員数が増加
2025年の夏は記録的な猛暑となり、気象庁は6月から8月にかけての平均気温が平年より2.36度高く、統計開始以降で最も高くなったと発表しました。この猛暑の影響もあってか、今年の夏はラウンド数を減らしたゴルファーも少なくないと考えられます。
一方、気候に左右されず快適な環境でショット練習やシミュレーションでのラウンドを楽しめるのがインドアゴルフ。この異常な暑さはインドアゴルフ業界にとって追い風となり、実際に利用者が増えているようです。
インドアゴルフスクール「ステップゴルフ」の認定コーチで、PGAティーチングプロの資格を持つ野口剛氏は次のように語ります。

「コロナ禍でも会員数は大きく伸びましたが、現在はそれを上回るペースで増加しています。インドアゴルフ自体が広く親しまれるようになったことも要因ですが、10年前と比べると今年8月の新規会員数は約10倍に達しました」
「実際に生徒さんと話していても『この猛暑の中でのゴルフはさすがにツラい』と、屋外での練習すら控える方が多い印象です。その一方で、早朝やナイターゴルフを利用するゴルファーも増えています。以前は真夏でも外でプレーするか、まったくしないかの二択でしたが、さまざまなサービスが充実したことでゴルフの楽しみ方が多様化してきていると感じます」
ゴルフ場側も早朝やナイタープランを割引価格で提供するなど、暑さ対策に積極的に取り組んでいますが、「外でのラウンドは避けたいがゴルフを楽しみたい……」という人にとってインドアゴルフは最適な選択肢でしょう。さらに、これからゴルフを始めたいビギナーにとっても気軽に体験できる場として重宝されており、新規入会は特に3月に多い傾向があるといいます。
インドアではアプローチの練習を重点的に
では、夏や冬など屋外でのプレーが厳しい時期にインドアで練習する場合、どのようなメニューが効果的なのでしょうか。野口氏は次のように話します。
「アプローチを重点的に練習することをオススメします。多くのゴルファーはドライバーや7番アイアンばかりを打ち込みますが、スコアに直結するショートゲームを疎かにする人がほとんどです。ラウンド数が減るとアプローチの感覚が鈍るので、退屈でも少しは取り入れた方がいいでしょう」
「また、最近のシミュレーションゴルフでは名門コースでのプレーも可能になっています。ゲーム感覚で楽しみながら練習できるだけでなく、コースマネジメントを考えるきっかけにもなるので試してみる価値があると思います」
クラブに触れる機会を極端に減らしてしまうと、調子を戻すまでに時間がかかります。そのため、定期的に練習を続けることが重要。記録的猛暑が常態化するなか、インドアゴルフは気軽に楽しめる場所であると同時に、現代ゴルファーにとって欠かせない練習拠点として確かな地位を築きつつあるようです。
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