- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「プレー料金が上がってる」と思ったら“昼食付きプラン”が終了していた… 繁忙期と閑散期で大きく変わるゴルフ場の料金
ようやく暑さがやわらぎ、ゴルフ場も本格的な繁忙期に突入します。すると、閑散期に集客用に適用されていた「お得な料金プラン」も終了を迎えます。
昼食付きプランが終わっていてガッカリ
プレー料金がとても良心的なので、1カ月に1回くらいのペースでラウンドしているゴルフ場があるのですが、先日残念なことがありました。昼食付きプランが9月中旬で終了してしまったのです。
そのことに気づいたのは精算時でした。ロッカーキーに内蔵されたICチップを自動精算機の読み取り部分にかざして精算ボタンを押すと、いつもよりも1000円以上高い料金が表示されました。「あれっ、なんでだろう?」と思いながらもクレジットカードを差し込んで暗証番号を入力すると、支払い手続きが完了して料金明細書が出てきました。
明細書を見ると、ランチで食べた定食メニューの料金が全額加算されていました。「前回来たときは差額330円の加算だったのに、今回は全額加算されているということは、昼食付きプランが終わってしまったのだ」と、この世の終わりみたいにガッカリした気持ちになりました。
でも、ゴルフ場の名誉のために説明しておくと、昼食付きプランを実施しているのは夏と冬の閑散期のみで、春と秋の繁忙期はプレー料金に昼食代が含まれていないことを明示しており、こちらが正規料金です。

ただし、昼食付きプランの実施期間が6月から9月までと12月から3月までと、これまた良心的であるがゆえに、昼食付きプランが終わったときの金銭的および精神的ダメージが大きいのです。
金銭的負担がどのくらい増えるかというと、昼食付きプラン適用時は差額330円だったメニューが1760円ですから、1430円の負担増です。「昼食代が全額加算されると分かっていたら差額料金なしのメニューを頼んでいたのに」と思いますが、差額料金なしのビーフカレー(サラダつき)が1430円ですから、要するに基本料金が1430円アップになるということです。
ゴルファーは数百円単位の値動きもチェックしている
繰り返しになりますが、このゴルフ場は秋の繁忙期に値上げしたわけではなく、夏の閑散期に実施していた昼食付きプランを終了しただけです。金銭的負担が増えたとガッカリしているのは、こちらの勝手な言いがかりです。
一方で、1ラウンドあたりの支払金額が1430円アップというのは、決して安くない金額です。昼食付きプランが再び実施される12月まで、そのコースでのラウンドを見送るという選択肢も視野に入ってきます。ただ、昼食代を支払っても十分に安いので、今までどおり通い続けるという選択肢もあります。そこは他のコースの料金と比較して決めることになります。
ゴルフ場関係者と話をしていると、ゴルファーはプレー料金が安いコースを常に探しており、いったん予約しても、それより安いコースが見つかったら即座に予約を振り替えると口をそろえます。
「最近はロッカーフィーを外付けにしているゴルフ場が増えていますよね。ロッカーフィーは別途330円というのが相場になっていますが、このような料金設定が広まったのは、クラブハウスがオープンしていない時間帯にスタートする早朝プレープランを販売したことがきっかけで、『通常営業時もロッカーを利用しなくていいから安くプレーさせてくれ』というニーズが出てきたからです」
「うちのゴルフ場はそれまでロッカーフィーを一律で徴収していましたが、ロッカーフィーを外付けにしたら来場者の3割以上がロッカーを利用しなくなりました。つまり、330円を節約したいゴルファーが3割以上いるということです」
「これは普段の料金も同じです。予約の入りが悪い日に料金を330円値下げすると、空き枠が一気に埋まります。逆に、近隣のコースが330円値下げするとそちらに流れます」
「料金の値下げ競争になると大手ゴルフ場運営会社が圧倒的に有利ですから、うちのゴルフ場はできるだけ巻き込まれないようにしていますが、実際には大手グループの料金設定をチェックしながらこちらの料金を微妙に上げ下げし、予約と売り上げを確保するように努めています」
そういう意味でいうと、昼食付きプランをいったん終了したゴルフ場は、その料金でも集客できる自信があるからそうしているわけです。こちらが12月までラウンドを見送っても、痛くもかゆくもないでしょう。
最新の記事
pick up
ranking